RD 潜脳調査室 第24話「地球律」

 気象分子散布、阻止できず。
 タイミング作りはこういうもんだろうなと割り切るしかないんだろうが、もともとそういう作品だったっけ?。ジェニー円が強大なラスボスでありながら、各方面からの攻撃への対応を迫られて、ソウタとの戦いに集中できなくなっていくという描写が迫真ではありました。
 久島の思考が流れて事態がなんとかなりそうな雰囲気になったようだが、昏睡状態というわけでもなく、状況を監視するほどの意識は存在しているっぽい。
 そういや前回からずっと考えていたんだけど、結局この世界の人間の意識はすべて電脳化でき、肉体および擬体は独立した入れ物として使えるって設定っぽいな。グレッグ・イーガン順列都市みたい。精神の動きがすべて電気信号として処理でき、人間の存在の根幹はそれのみであるっつーのは、今でも半信半疑ではある。で、それなら、個人がそれ専用の独立した入れ物を持つ事は実は非効率のような気がするが。それこそメタルの底ではないが、地下の奥底に絶対安定な領域を確保しておいて、そこに精神という電気信号を格納しときゃぁ、無駄なエネルギーを消費することもない。
 やっぱニューロンという実体があって、外部への作用・被作用もアンビバレンツにおきている状態での情報の伝達・循環という精神的作用ってのが必要不可欠な条件だと思うがね。本当に人間の精神が電脳化されたとしても、非常に不安定か、拡散しやすく、人格が消滅しやすいものなんじゃないかと思う。メモリーのバックアップをきちんと取るということで解決できる問題なのかね?。
 まぁそもそも人間の精神作用がすべてプログラムという形で記述でき、電気的処理で存立可能であるって仮説も、この作品ではネタ扱いされているとは思うんですが。まぁ視聴者のほうで真っ向信じてしまうというのも馬鹿げてはいるわな。その警鐘としての存在がホロンだったりするわけなんで。人間だって記憶喪失なんて現象があるわけなんで、まったくそういう部分が無いとも言いませんけどね。