魔法遣いに大切なこと 〜夏のソラ〜 第8話「魔法遣い」

 サーフィンで食っていくことなんて出来んのか?。
 豪太魔法が遣えるようになるの巻。っつーか、魔法遣いの誕生と再出発。なんか爽やかだよな。いざ魔法を遣ってみると、意外なキャラが強力な力を持っているってのはやりすぎだろ。大きな力を持っているのなら暴発するぐらいの描写のほうがいいだろうし、ちゃんとコントロールできるのだったら、徐々に力を上げていくだろうに。絵的に迫力を出せないのなら、無理して「潜在能力はあるんですよ〜」という、言い訳がましい設定にしなくてもいいのにな。リアリティを重視するんだったら。
 集団魔法行動が、個人の寄せ集めでガッカリというサイトさんがいたような気がするんだけど、魔法を遣うのに個人が発動までのイメージを作る必要があるという設定らしいので、イメージを複数の魔法使いで共有できないだろうから、まぁこういう描写にならざるを得ないと思う。豪太にソラが手助けするって場面は、たぶん各研修生が親からこうやって教えてもらってたんだろうなというのを予想させられた。そりゃ豪太の親は魔法を遣える能力がありながら、結局魔法遣いになれず、ということは遣い方を知らないわけで、当然豪太に手助けできるはずも無いというのはなるほどだわな。で、沙織ちゃんはソラと同じような手助けは“しなかった”わけで、そこらへん自分の子に受け継がせるべきものは、ちゃんと親の手で躾る?べきで、他人ともなれば、そこは厳粛な分け隔てがあるという社会的分担は考えられている模様。では、なぜ“他人”であるソラが手助けしちゃえるのか?、そこらへんは豪太とソラが将来身内、もしくはそれに近い関係になるという物語上のほのめかしなんだとは思うが。
 どうも友人帳のように(静かではあるが)激情振りまわし系の後に視聴してしまうと、どうも鬱屈した雰囲気が感じられてどうにもスカッとしないが、今までの流れからいうと転回点にあたるせいもあるだろうが、しっとりとして、風呂の底の栓が抜けたような感じはした。