3rdQ2008新番をとりあえず。

 感想を定期的に書いていない作品もボチボチ第4話ぐらいまで視聴している。ちょっとここいらで振り返ってみたい。

  • 魔法遣いに大切なこと 〜夏のソラ〜 期待度No.1で視聴していたが、それを裏切らない出来。フィクションではあるのだが、そもそもこの作品は涙を拭くタオルを3枚ぐらい用意して視聴するものなので、リアリティをある程度キャンセルして各キャラの心情を汲み取るのがいいのだと思う。社会性はあると思うが、いかんせんターゲット層はナイーヴな少年少女向けと承知しなければならないと思う。
  • 夏目友人帳 これは原作未読のため前知識はなかったものゝ、期待作の一つであった。これも魔法遣いと同じ立ち位置だと思う。が、もうちょっと腐女子寄りか。これも細やかな気遣いを楽しむものとして視聴したほうがいいだろう。もっけよりは心温まる感じ。もっけは雰囲気的に中盤から終盤にかけてワンパターンが感じられたのだが、これもそのへん心配ではある。今のところいいコントロール具合だと思う。
  • 恋姫†無双 正直期待していなかったのだが、スグに切るつもりでためしに視聴して第1話からハマった。過激とも思えるエロ描写はあるのだが、自分的にはなぜかそんなに興奮しない。まぁこれは自分の感覚が麻痺しちゃっているからだと思う。免疫のない中高生あたりは刺激が強いと感じているのか?。さすが雑破業といったところか。三国志の知識があったほうが楽しめるが、三国志をなぞったものではないので、そこらへんやかましくない人向け。
  • Mission-E 前作のキャラが成長して子供の戯れから大人の領域に踏み込んできているのは嬉しい。前作よりは面白いと思うのだが、見所が今一よくわからない作品ではある。
  • 鉄腕バーディー DECODE もうちょっとほのぼのしているのかと思ったら、案外物語として正統派を行っているような気がしないでもない。作画も話運びも丁寧で、安心して視聴していられるが、ちょっと突き抜けたところはないかな。
  • ゼロの使い魔 〜三美姫の輪舞〜 安定したクォリティではあるが、まだ話が動いていないせいか、今一見所がわかんない。主要キャラの恋愛模様の絡み合いは、見ていて楽しくないわけではないんだけど、オジサン的にはあまりそこを重要視していないのでどうにもな。前期の反戦メッセージはちょっと主張として子供っぽさを感じたので、落ち着きが欲しいところ。深夜アニメに何を求めるかだが、小中向けではないだろうし、それならもう少し大人っぽさを求めるのは贅沢だろうか?。
  • ストライクウィッチーズ まだキャラ紹介中で話がほとんど動いていないような気がする。恥ずかしげもなくフェチにこだわるのはすばらしい。ただ、主役側の思い込みだけを描くのであればスカガで十分なのでは?。
  • 薬師寺涼子の怪奇事件簿 新奇さがないとは言えないが、フツーかな。世の中を斬るという名目が先に立っているので、意外性がないというのはスタッフとしてしんどいところだろう。早くも主人公がデレてしまったのが惜しいというか。
  • 西洋骨董洋菓子店 初回はビックリしたが、今思い返してみると、その後の展開は特に驚くようなこともなかった。これもフツーのドラマかな。マイノリティの苦悩を描いているとも思えず、別に突飛な設定を用意しなくとも、ちょっと変わったケーキ屋の物語でかまわないような気が。
  • ひだまりスケッチ×365 雰囲気アニメかな。らき☆すたがオタ男向けとすれば、落ち着いた腐女子向け…とはいっても正直男の視聴者が圧倒的に多いだろうし、それ向けでもあるんだろうが。ついていれば視聴するけど、自分から積極的にという作品でもない。見始めてしまえば、和んでしまえるので、一定のファン層を掴んでいるのも納得ではある。

 だいたいの評価順で思いつきを並べてみた。各作品の狙いどころを考慮すると、どの作品も「こりゃみてらんない」ということはなく、総じてクォリティは高いような気がする。しかし、先に企画ありきで、あんまりターゲット視聴者との擦り合わせが十分とはいえないかな。その点上位3つはそれなりに考えられていると思う。小粒の作品が揃ったというよりは、中ぐらいの作品が鈴なりになってお得な感じはするわな。