夏目友人帳 第6話「水底の燕」

 あー、こりゃこりゃ。
 かなり泣いてしまって、気を鎮めるのにやたら時間がかゝるな。口ではなんのかんの言っても燕を助けようとする夏目を見守りもし、期待もし、助けもする垂申と斑という二重構成もさることながら、ひたむきな想いが成就するというカタルシスを存分に楽しめ!ということでしょう。
 他人を喰うから鬼なわけで、前後反転しているが、燕の語りにはなかなか凄みが感じられた。しかし、目隠しの布は今もってその意味がつかめない。
 しかし、なんというか、作品中でも繰り返されているのだが、夏目は子供、ニャンコ先生を大人としてみたときに、ちゃんと親が子供を見守るためのノウハウが描写されていて、成長モノとしても完成されているのには感服させられる。