コードギアス 反逆のルルーシュ R2 第13話「過去 から の 刺客」

 OP・EDも変わり、ついに第4Qの始まりか。
 OPを見てみた感じ、新規キャラクターの追加はもう無いようだね。で、早速余分な肉付けを切り捨てて、最終結論に焦点を絞ってきているみたい。シャーリーの割り切りというか超克は、なんか都合がよすぎるような感じはしたが、時間を置いていることもあって納得できないものではなかった。まぁ若い女は特に下半身でモノを考えてしまうということか。
 オレンジの扱いも意表を突かれたんだけど、このまゝだと黒の騎士団とブリタニアとのバランスも取りにくいだろうしな。姉もマリアンヌに同情的ではあるが、ユーフェミアとの絡みでルルーシュとのいざこざ要因は作っているし、物語を二転三転させるには材料というか仕込みは万端ですわな。
 前回ギアスを使わなくても物語は動くって書いたんだけど、それじゃぁタイトルの意味が無いかもと思いなおしてもみた。が、ここ一連のギアス狩りの様子だと、黙ってこそこそやっていたということを衆目(っつーか、視聴者)の元にさらして否定する流れに見えるわな。ルルーシュ自身について言えば、人間ドラマを通じて人と人とのつながりを学び、ギアスによらなくても物事を突き動かしていけるということを獲得しているようではある。黒の騎士団に関しては、それでもルルーシュの力、それも彼のギアスではなく戦略に拠っているわけではあるんだが、時間を追うごとに自立しているさまは描かれているように思う。
 ギアスを使える人間がどのように選抜されているのかは、基準がどうもいまいち掴めないのではあるが、ブリタニア皇帝なりルルーシュという皇族なりという特権階級であることなんだろう。今までギアスとか物理的にはなんの根拠も無い超能力的なモノという見方をしていたのではあるが、ここはやはり自民党なりの「金や権力に依拠した優遇もしくは圧力」で黙らせるってことのメタファーであるんだろうなというのが自分の中で確定しつつある。もちろん咄嗟にその力で黙らせることなどできない場合も多々あって、細かいことでいえば全部が全部そうであるとはいえないんだけど。シャーリーの件にしたって、確かに彼女自身にギアスをかけたという描写であったとは思うんだが、実際には犯行現場は本人のいないところで隠匿し、周囲に圧力をかけて正しい情報が本人に流れないようにすることで、同じ効果を及ぼすことが可能。物語の進行上、そんな手間などかけていられないから単純に済ませたってことでもオーケーでしょ?。
 まぁそういうわけで、ルルーシュに関しては中国での大宦官に対する民衆の不満をうまく利用したり、彼自身が学園生活での平穏から身近な人々との繋がりを大切にして物事を進めようとする動機付けになっていたりと、ギアス依存から脱却しつつあるようには見える。が、どうやら物語はそうやすやすとその方向性でうまく進むのではないらしい*1

*1:萌え連で、半島から横流しされたという、終盤までのストーリーの概略を目にしてしまった。本当にそうなるかなんて確信はありませんが。