コードギアス 反逆のルルーシュ R2 第19話「裏切り」

 真実の中に、一割のウソを忍び込ませる。ディートハルトあたりはわかっていそうだが。
 えーっと、これでネットにばら撒かれていたネタバレの部分は終了かな?。これでようやくルルーシュの目的が一元化されたと見ていいのだろうか。とりあえずナナリーも退場したし、日本を独立させる必要もなくなったわけで。扇の日本を返せという要求が通ったのかどうかわかんないが、ゼロを引き渡すことが事実上出来なかったわけで、いくらでもブリタニア側は反故にできるわけだよな。まぁ引き渡したところで約束を守る保障なんてひとつもないわけだが。物語上でも日本の独立云々は二義的になっちまったような気がする。
 で、黒の騎士団について言えば、結局「ゼロ」というお上頼みっていう態度はずっと変わっていなかったわけで、ブリタニア側に真実・嘘ないまぜのおためごかしに引っかかって今更非難しているってのは、現在の日本人の状況とそっくりという気がしないでもない。黒の騎士団以外の日本人の様子が良くわからないのではあるが、ゼロとそれ以外の黒の騎士団との内紛を見て、彼らはゼロ・黒の騎士団を日本を振り回している存在としか思っていないだろう。
 でもなんだなぁ、会話記録とか、なんかありえないほどにセコイというか。コーネリアを逃がすのも、シュナイゼルに侵入されるのも迂闊すぎるというか。だからこそ交渉で相手の発言に振り回されるばかりって、バカならありえるよねと思わせる流れになっていると言えば言えるのだが。
 広げた風呂敷がたたまれていく様子は凄いと思うんだが、なんかそれありきでちょっと冷めた目で視聴してしまっているというか。ジェットコースター的展開が続いてしまって、劇的展開のインフレ状態が起こり、視聴者の感情が鈍磨してしまっていることにスタッフも気はついているんだろうけど、もうまとめるのに精一杯なんだろうな。