日本は本当に近代国家か?。

 まぁ違うだろうというお話。近代というものが、工業化による大量生産・大量消費ということであれば、それは確かにそうなのだが、それを担う入れ物である政体が近代国家なのかといえば、宗教国家でしかない、つまり日本で言えば飛鳥以前の政体であり、中国の歴史で言うと、ちょうど殷(商)の時代のそれと変わりがない。というのも、哲学で博士号取る予定の俺が、どんな質問にも哲学的に答える 第二部 での回答、

638 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/25(水) 22:07:36.67 id:EK2pazfp0
神は死んだ。とニーチェが言ってましたが、何故、神は死んだ。と言ったんですか?
あと、近所のハゲが髪は死んだ。と言ってましたが、ナンですかあいつは?





>>638
んー、ニーチェは「神の機能」みたいなものを看破したんだよね。
神ってのは、価値観をひっくり返して人間を縛るための道具であり
祭司や権力者が神への通路を独占することで特権化するためのものでしかない、
それは人間の生きる力を奪うだけ、もっとデュオニソス的に生きろよ!
みたいな。ちなみに、デュオニソスってバッカスのことね。

 に凝縮されている。祭司や権力者が今の自民党であり、経団連であり、その他諸々の特権階級として考えると分かりやすい。そもそも自民党が宗教政治を目指しているのは神道政治連盟自民党議員が多量に加盟しているということでも明らかであるし、いまのところ民主主義だとか法治国家ということをタテマエにしているものゝ、議会で多数派を占め、基本自分たちに都合のよい法律をでっち上げており、いわゆるこれが神への通路を独占しているということにあたる。森喜朗が「日本は天皇を中心とする神の国」発言をしたのはあまりに有名であるが、自分なんかはこれは戦没者遺族のためのリップサーヴィスというマスコミだかの言い訳を当時は素直に信じてしまっていたので凄く恥ずかしいのだが、まさに本気で自民党はこういうことを考えているらしい。日本も戦中戦前は天皇を神に祭り上げ、国民に多大な負担を押し付けていたのはご存知の通り。天皇=神への異論は全く許さない体制を作っておいて、特権階級が好き放題できる日本にするというのを戦後レジームからの脱却という言葉を使って隠しもしなかったのが、安倍晋三慧光塾)である。
 ちなみに、殷でもヤラセが盛大におこなわれていた。甲骨文字の読み方 (講談社現代新書)によると、吉凶を判断する甲骨にはあらかじめ裏側の熱を加える部分に窪みがうがたれており、吉が出やすいようになっていたらしい。で、

 殷代の甲骨占卜は、吉が出やすいように、あらかじめ甲骨を加工することによって、出現するひび割れの形をコントロールしていたのである。つまり、殷代の甲骨占卜とは、形式上は政策を決定するための占いであるが、実際には決定された政策の宣言あるいは承認の儀礼という性質を持っていたのである。(p21)

 その他にも、天気について占って、それが外れても、あとから改竄して甲骨に記したということも頻繁にあったらしい。卜占が多数派である自民党の議決になっていたり、諮問機関やTMなどが政府に都合のよい民意を捏造していることなど、形は変われども、やっていることは大昔のデタラメとなんらかわりがない。
 というわけで、大阪府知事選挙もほぼ決まりのようですわな。他の候補もぱっとしないんだけど、弁護士の懲戒請求問題ではかなり品位を疑わざるを得ない行動をした橋下氏が当選してしまうっていうのはねぇ。たぶん宮崎県知事の知名度競争というポピュリズムにあやかったものだとは思うんだけど、ミスコン気分で投票してしまう大阪府民の民度や、実際に自民党勢力の利権に期待する組織層のことも含めて想像すると、暗澹たる気持ちにならざるを得ない。大阪人に限らず、日本人ってのは自分の頭で政治を考えることが出来ないのかね?。