DARKER THAN BLACK 風呂に入ってうだうだ考えていたが

 組織についていろいろ考えてみた。ユダヤあたりなんかな?とかアテ推量してみたんだけど、あんまりパッとしない。組織自体はあんまり下層民から搾取しまくる特権階級みたいな描写がなく、どうにもわかり易い敵ではない。国際的なまたがりもちょっとわかんなくて、初期に出てきたフランス、中盤から出てくるイギリス・アメリカの諜報機関あたりがしのぎを削っているんで、どうにも掴みかねる。どうも日本を中心とする支配者層みたいな感じで、秩序を重んじてはいるようだが、上層部では壮絶な椅子取りゲームが下々の生活(統治)を無視して繰り広げられているっぽい。
 契約者あたりも国籍不問で、世界全土に分布している感じだわな。各国の諜報機関にそれぞれの国益を代表して戦わされている感じがする。黒も、コードネームは中国語だが、日本人なんじゃなかろうか?という気がしないでもない。最后妹にシンと呼んでいたので(中国語で星か?)、ちょっと女の名前として日本人離れしているとは思うが。ちょうど日本人が人を馬鹿にする時にやれチャンコロだのチョンだの言うように、蔑称として外国人の名前をわざと使っていたのかもしれんわな。黄はまぎれもない日本人だろうし。
 で、組織も契約者の能力を利用しながらも、最終段階で根絶やしを図ることの目的はなんだろうか?と考えてハテ?なわけです。アンバーたちは契約者絶滅計画を知って、それを阻止するために動いていたっぽいので、そもそも組織の絶滅計画が先だったんでしょう。絶滅の先にあるものが組織にとって都合の良い世界だという提示もなかったような気がするんで、どうにもキツネにつままれた感じがする。
 で、もしかするとあんまり大きな物語には意味はなくって、個々のドラマを盛り上げるための大道具ってとこなのかもしれない。
 まぁうだうだ言っても、けっきょく評価はおもろ+で最初っから変えるつもりもなかったわけですが、絵・音楽ともハイクォリティで、その個々のドラマも面白かった。大きな物語の部分がどうにも大勢で見て雰囲気アニメつーかただの設定による目くらましに見えてしまうのは少々惜しいかな。答えそのものズバリというのはさすがに面白くないが、もうちょっと現実社会とリンクさせた形でほのめかしてくれるとありがたいというか、それより自分の読解力を鍛えるほうが先なんだろうなとは思うんですが。ネットラジオも聞いてみたんですが、水樹奈々が結構興奮気味でした。あんまり彼女の出演している作品を思い出せないのですが、中堅どころとして結構成長しているっぽい。仕事が今面白くてたまんないんだろうなと。スタッフの皆さんどうもありがとうございました。…というところで〆。