で、寝る前に前話（第25話）を視聴した。ちゃんと並行世界で、シュウ以外が由乃に伝承者にされている場面がアヴァンであって、たしかに上記解釈でいいような気はする。前話のエントリーを見て思い出したのだが、眠たい頭であまり真剣に見てなかったようだ。反省反省。とりあえず、ヴァリレイがラスボスというかそもそもの原因であると考えて、時系列順に見てみると、
- ヴァリレイ、主人を失う。
- ヴァリレイ、主人を生と死の狭間に保存。
- ヴァリレイ、主人を生き返らせるために伝承者の育成にかゝる。死者の書を放出。
- かなりの間が空いていると思われる。
- ヴァリレイ、伝承者に戦う意義を与えるため、地球にハーディアンを放出。燻N.I.D.Fを結成。
- ヴァリレイ、この世界ではシュウのエサとして由乃を撒く。
- 由乃、死者の書を発見。（ここらへん前後でシュウと由乃の出会いがある）
- シュウ、死者の書で伝承者となる。
- シュウ、ハーディアンとの戦いで成長。ヴァリレイ、裏返ったシュウの仲間を差し向け、シュウの更なる強化を図る。
- シュウの成長が充分と見て、生と死の狭間に招待、表裏一体であるはずの生と死から死だけを切り出せと命令。
- シュウ、由乃のお願いでそれを拒否、ご主人様が生き返らないということが決定的になったことに絶望してヴァリレイ崩壊。ハーディアンいなくなり地球が救われる。
ヴァリレイがご主人様を生き返らせるためにすべてを仕組んだ…という見方だとこんな感じ？。シュウの仲間は淘汰によりより強い伝承者選別のために並列キャラとして必要だが、それ以外はシュウを舞台に誘う準備をするだけって感じですかね？。いらねぇキャラがたくさんいませんか？みたいな。
まぁ確かにこう考えてもいろいろ繋がりはするんだが、視聴者に訴えかけるテーマ性で言うと、既に失っているものをそうであると認めたくない自分の超克という意味で、あまりに個人的な内面性だけを問題にしているなぁと。確かにシュウは最終回まで一貫して由乃由乃と叫んでいて、最後の最後で断ち切って物語を閉じてはいる。で、失ったものを未練がましく思うな、前を見ろというメッセージだったとして、視聴者なり、現在の世界（別に日本でもいいが）の状況に当てはめて、失ったものは何か？、希望とは何か？と考えてみた時に、この物語が提示するものが見えてこないんだよね。
あと現世世界の玲の立場が良くわかんない。ヴァリレイの手足（というか実体化したヴァリレイ？）になっているんだが、燻との親娘関係の消化が今一というか、あと｢貪るだけの…｣といった思わせぶりな台詞あたりもなんかありそうなんだよな。
行き当たりばったりにお涙頂戴モノのエピソードをつなげただけなんすかね？。もうちょっと深い考察が2007-09-26さんとこでありまして、いろいろ参考にさせていただきました。きにするだけむだというのが結構お気に入りです。なんか世界の崩壊云々が単にヴァリレイ個人の喪失感に振り回されていただけだった…というのはあまりに悲しいので、もうちょっと考えてはみたいが、なんか飽きてきたんだよな〜。
