もえたん 第12話「スキップ!」

 パロディがいっぱい。
 どう考えても話の支離は滅裂だし、下心まっすぐゴーなんだけど、不思議と視聴中はほとんどストレスが溜まらなかった。終盤のシリアス展開の唐突さも普通だったらやれ意味がないだのとわめいていそうなんだが。途中話を差し替えて総集編を入れ込んできたのも考えてみれば不誠実な態度だわな。
 英語をネタに“勉強になる”ことを目指したわけでもなくって、初めっからお戯れの作り様だしな。魔法少女に変身できなくなるってのも、話の筋からいうとわかるんだけど、ナオくんの受験に繋がっていかなくてポカーンだったしなぁ。未だにこの作品のテーマはなんだったのか?と首をかしげる次第。
 初めっから物語としてのスタイルを捨てているというか(いや、別にすべて捨てているわけでもないんだけど)、初めっから開き直りの態度で、視聴者としても“ダメでもともと”という態度から導入部に入ることができたのは、ある意味スタッフの勝利なんでしょうか?。たしかに下心を想起させながらも、スタッフには絶妙な抑制がかゝっているようにも見受けられるし、底が知れない作品ではあります。
 最后まで視聴したわけなんだが、さぁ振り返って要素抽出をして再考しようか!という気になれないんだが、やったらやったで1本見えてくるものがあるのかもしれない。色々仕込んでいそうな気はするんですけどね。でもまぁ気を抜いて枝葉の部分で「それはねぇだろ」と心の中でツッコミをいれながら、ゆるゆる視聴する作品としては良かったと思う。少なくとも自分にはそういう作品だったということで。人にはとても勧められはしないんだが、−をつけることもないだろうと。話に思いっきり破綻があったわけでもないし、絵や音にも問題があったわけでもなし。おもろということで。