Fahrenheit 911

 もうそろそろ期限が切れるかな?と思ってGyaOにて視聴。ちなみに期限は今月末正午まででした。
 たしかおぼろげな記憶だと、イラク開戦のときにはメディアではブッシュの石油利権のことについて触れている評論家ってほとんどいなかった(というかいたとしてもメディアに露出していなかった)と思うんだが、ネットあたりではブッシュの基盤である石油会社の話には触れられていて、割と当たり前のように個人レベルでは情報が飛び交っていたように思う。だからあんまり衝撃の事実!みたいな驚きはなかった。 
 というかカルザイアメリカ企業に勤めていたというのはどう考えても言い逃れできんわな。構造的にはドキュメンタリーの手法としてそんなに斬新だとも思わなかったし、感情的に物事を捉える作品なんだろうなと思って視聴してみたら、そうでもなかったという点は意外だった。
 まぁアメリカはこういう作品が商業的に成り立つわけで、いくらイラク侵略が許されない行為だといっても、こういう言論がなされる素地があるというのは感心する。そういや911の直後でも、メディアでは遺族がアメリカ国民に感情的にならないようアピールしていたのを思い出す。国民が無知であるのはアメリカも日本も変わりがないんだろうが、その一歩先に進めるかどうかで大きな差があるんだと思う。まだアメリカは過ちを修正する能力が日本人よりは高いような気がしてならない。
 どうにも森・小泉・安倍・福田・麻生がブッシュやその取り巻きに見えてしょうがなかった。

追記 そういや思い出したんだが、米兵がイラク攻撃の時に気分をハイにするために聞いていた音楽が紹介されていた。その曲を作ったり歌ったりしてたアーティストは、そういう使われ方をしてどう思ったんだろうな?と思う。まぁまさかアーティストのほうでもそういう使われ方を想定していなかっただろうから、今ここであれこれ言うわけにもいかないんだが。英語サイトに曲名も覚えていないので、調べるのは今一めんどくさいんですよ…。