ながされて藍蘭島 第25話「鍛えて、へなちょこ」

 顔がちょっと雰囲気違ってたが、とにかく動く動く。
 ED後、からあげが行人を鍛えるつもりとか言っていたが、どちらかといえば通過儀礼だろう。物語の形式における勇者への試練っぽいのものもあるかもしれません。前回ちょっと触れたように、すずが行人についていくという選択肢もまだ残されているので、行人とすずが一緒になるのに充分かどうかを周囲が試したと考えても不思議は無い。結果、行人は精神的にも成長したし、すずとの良好な人間関係を築けているということをからあげさんが確認したわけだ。まぁすずが行人にくっついて藍蘭島を出るとの仮定ではあるが。大事な娘みたいなもんだから、しっかりした奴に預けないと心配ではあるのだろう…。ぬしたちとの勝負を引き受けてくれる仲間がいるということから、人望もあるということが確認されたしな。
 うーん、OP動画に出てくるツチノコみたいなのが本体なのかな?。妹も全然顔を見せないのも訝しい。あやね自体は物語のスパイス程度だから、まさか本気で行人の島抜けに深く関わる事は無いとは思いますが。行人の妹が迷い性と、これまたキャラとしていじりがいのある設定なので、今後(第二期があるとして)藍蘭島の住人となってドタバタに加わるってのが順当なんで、まず行人が島を抜けるよりは妹が島に流れ着くほうが可能性として大きいとは思うんだが、まだまだ行人が脱出できる可能性は残されてはいる。
 うーん第二期があればもちろんチェックしたいが、スポンサーがつくかどうか。つーか、企画としてPが第二期をつくるつもりがあるのかどうかと金を引っ張ってくる力があるのかと。というか文化人類学的とか生活誌とかからめて作品を作るのにはネタ切れなんでねぇの?とも思うし、それ以外でも他の視点を持ってくることが出来なければ、ただキャラの騒ぎっぷりを観察するだけになって底の浅い作品になってしまうので、ここらへんで話を閉じるというのは悪い選択肢ではないとは思う。あんまり段階を追って明示的に行人の成長が描かれてはいないが、とはいえ自然に溶け込んでいるというか、行人の成長物語としてもうまく閉じることのできるタイミングによく持っていってるなぁと感心すらするわけで。終盤になってもダれないし、今期終了作品の中でも自分の中での評価は高いし、結構お気に入りだったりする。