CLAYMORE 第25話「誰が為に」

 ちと薄味かな。
 で、ちょっと冷静に構造について考えながら視聴していた。まぁ原作者の頭の中にはそういう考えは全然ないんだろうけど、

  • テレサ クレア(大切な家族?)を守るため、圧倒的不利な状況での戦いを余儀なくされ、最終的には騙しにより討ち果たされる。
  • クレア テレサを失った復讐に燃える。テレサの意志を受け継ぎ、弱者の味方である。
  • プリシラ あっちの世界に行ってからはひたすら弱者からの搾取を続け、自分のせいではないと責任転嫁しつづけている。

 ということから、テレサ先の大戦で戦争指導者に騙されて死に追いやられた層、クレアはもともと棄民で権力者に都合よくこき使われているが弱者イジメはせず、じっと我慢している層、プリシラは思想思考が戦前で止まっている小鼠や安倍壷三というよりは、自民党に取り込まれて弱者イジメに邁進する東大卒の元官僚だったりする…と考えてもしっくりくる。もちろん妖魔は自民党だし、クレア達の属する組織のトップは政府各省庁の、自民党に取り込まれた高級官僚だったりする。なんかそう考えるとクレイモアが末端の公務員っぽくも考えられて、さすがにそれは出来すぎだろうと思うのだが。
 自分的には「復讐は何も生まない」とかいう、お坊ちゃまの戯れごとをいわないだけでも胸がすくのだが、どうだろう?。http://shinjuku.cool.ne.jp/sarunokosikake/takoyaki.htmlを読むと、まさにここで行われていることが現在の日本の縮図だったりするわけで、ドキドキしながら読んでいたのだが、結末付近で、

復讐とか憎しみからは なにもうまれないと言う事を

 で、こういう結末になったりする。

3年位前かな?西東京の公園でホームレスが殺された事件があった
その人の名前が 同姓同名だったのだか たんに同じ名前だけかもしれないが

 まぁ復讐というより、そもそも人を騙して搾取するような人間は、反省なんてせずに、こちらが何もしないでいると逆に殺しに来たりするわけだ。まぁ元から断たなきゃダメだわな。
 そういうわけで、物語としてはクレアの覚醒についてはグダグダになってきているし、関係者を集めるための流れに無理があるような気がしないでもない。クレアがテレサを回想する場面も少し冗長かなとも思われる。ただ、自分を助けに来てくれた仲間のためということとテレサの復讐のバランスを取りつつ次回への流れはそう悪くも無かったかな。やはりオリジナル展開は厳しいものがあるんだなぁと思う…というか原作の完成度が高いのかな?と思ってみる。次回サブタイからするとクレアを死なせてエンディングなんかな?という可能性を考えながら、ほとんどまとまりのつかぬまゝエントリーを終わる。