早速医師免許更新制移行への動きが。

 アホかと。
 【コラム・断 久坂部羊】医師免許も更新制に

 先週、教育改革関連3法が成立した。これにより、平成21年から教員免許は更新制となる。医師免許は更新制にしなくていいのか。

 ある大学でこの話をしたら、学生から「更新制にしないのは、医師だけの都合ではないか」という意見が出た。アンケートをとると、108人中94人が「更新制にすべきだ」と答えた。それだけ「生涯免許」は信頼を失っているということだ。

 医師免許の更新制導入は17年、政府の規制改革会議で結論を出す予定だったが、政府判断により見送られた。実際、更新制にするにはさまざまな問題がある。

 試験制にすると、専門分野しか扱わない医師が不合格になるかもしれない。講習制にすると、技術のチェックができない。内科医は外科や産婦人科の講習を受ける必要があるのか。その逆はどうか。また僻地(へきち)で開業する医師が更新できなければ、その地域はたちまち困るだろう。

 ほかにも、研究に従事する医師と一般の臨床医が同じ試験や講習でよいのか、多忙な医師が更新対策に時間をとれるのか、育児で長期休業している女性医師や、海外在住の医師はどうするかなどの問題もある。

 医師免許更新の目的は、免許への信頼の回復だろう。それで現場が混乱しては困るが、何もしないでは信頼は取り戻せない。「免許の更新制は医療の質と安全の確保につながらない」などの意見もあるが、医師はそんな言い逃れみたいな反対はやめて、潔く更新制を受け入れたほうがいい。

 運転免許の講習で事故の現場写真を見ると、だれでも気が引き締まるように、医療事故やミスの実例を見せれば、医師も注意喚起されるだろう。実際の作業に追われる厚労省はご苦労だが、そろそろ腹をくくってはどうか。(作家・医師 久坂部羊

(2007/06/28 09:17)

 うーん、この久家義之という人は、作家の片手間に医者をやってるんでしょうかね?。自民党清和会からどれだけ報酬を貰っているのかよくわかりませんが、ただでさえバカ患者のために医者の負担が激増しているのに、なにトチ狂ったことを言っているんでしょう。JMMで医療不足問題でかなり読者の反響があるらしく、今日も第三弾が配信されていた。長くなりますが、全文抜粋。

 医療格差に関する議論、興味深く拝読しています。大学医学部の定員増という意見
をみて、大学医学部の現状をお伝えしたくなりました。

 国立大学が法人化されましたが、教職員定員はどんどん削減される中、産学連携や
研究費獲得といった金儲け努力、ますます煩雑になった研究費の事務処理、大学評価
・教育評価のための書類作り、入学試験やセンター試験の問題作成や試験監督、やた
らに多い会議や委員会、そして心は子どものままの大学生たちの世話に追われていま
す。これで、入学定員が増えれば、まともな研究・教育はできなくなるか、まともな
教員はやめていくかになるでしょう。まずは、教員が雑用ばかりにおわれることなく、
本来の研究・教育活動に専念できる、仕組みと人員を整える必要があります。

 次に学生たちの問題です。はじめにおことわりしておきますが、ほとんどの学生は、
けっして悪い子たちでありません。それまでの家庭・学校・社会での教育のされ方に
問題があったのに、そのまま大学生になってしまったのです。子どもは大人の鏡です
から、まわりの大人たちに問題があったのだと思います。

 医学部に入学する学生たちは、驚くほど幼稚です。入試説明会に、保護者の付き添
いが多いのは、医学部です。いわゆる偏差値はものすごく高い、本来頭のよい子たち
なのですが、ごく常識的な文学作品も知らず、漢字の読み書きや日本語の正しい文章
表現ができず、新聞を読んだことがないと、恥じることなく言い放ちます。入試科目
の関係で、高校で生物学を学ばないままに医学部に進学する学生が、大多数を占めて
います。セミナーでは、自分から発言できませんし、発言してもきちんとロジカルに
自分の意見を語ることができません。教員がホワイトボードの準備などしていても誰
も手伝おうとせず、ボーっと見ています。セミナー室に蜂がはいったといって学生た
ちが逃げ出したのには、愕然としました。電気を消して窓をあけたら簡単にでていっ
たのに、こんな知恵もなく、誰かがやってくれると思っているのです。

 つまり、この子たちは、勉強だけしていれば、何でも欲しいものは与えられて育っ
てきたのです。人の気持ちを考えたり、人のために何かしたりするということを学ば
ないまま、大きくなってしまったのです。そして、なにか不都合があると、みんな他
人のせいにするのです。

 レポートを提出させると、かなり多くの学生が、インターネットの記事をカットペ
ーストしたものを出してきます。差し戻すと、どこが間違っているのかなどと、くっ
てかかってくる学生もいます。授業中に出たり入ったり、携帯メールしたり、べたっ
と机にうつぶして寝たりしていて、注意してもすぐまた元通りです。教員の研究室に
は、挨拶すらせず、どたどたと入ってきて、自分の都合だけを主張します。こうした
傾向だけは男女平等になり、昔はまじめといわれた女子学生も、現在では、男子学生
にまさるとも劣らず、授業をさぼり、居眠りし、インターネット丸写しのレポートを
提出してきます。

 もちろん、1,2割くらいは、ほんとうによい学生もいます。しかし、よい子たち
に十分時間を費やすことが、難しいのが現状です。基本的なことばかり注意しなけれ
ばならない教員は、ぐったりと疲れます。この子たちは大学生ではない、中学生か高
校生だと思うことにして、やっとなんとか我慢しています。このような生活態度・礼
儀作法・基礎的コミュニケーション能力に関する指導は、家庭や義務教育までにやっ
てほしい、大学では、学問を指導したいとしみじみ思います。しかし、この子たちは、
頭はよいので、試験だけはちゃんとパスして、医師になるのです。

 また、長期欠席、拒食症など、メンタルな病気になる学生もあとをたたず、教員は
対応に追われます。しかし、本人が望まない限り、進路変更を勧めることはできませ
ん。

 ある学生に、なぜ医師になろうと思ったかと訊くと、斜にかまえて、先生そんなこ
とを訊くのは禁句ですよ、などと言いました。つまり、高い理想などもって入ったや
つはいないと言いたいのです。入試の面接では、たいていの受験生が、祖父母が亡く
なった時、あるいは子どもの頃病気になった時に、献身的な医師の姿をみて決意した
と言います。たぶん、予備校が入試面接マニュアルを作って教えているのでしょう。

 多くの学生は、将来医師になったら、便利で快適な生活ができ、そこそこの収入を
得られればよいと思っているようです。使命感に訴えるなんてことができないのはも
とより、多少の金銭的インセンティブがあっても、遠隔地勤務を希望しないでしょう。
給料をあげるより、適切な休暇と自由にできる時間をとれるようにすることが、より
重要と思います。

 地域医療に関心をもっている、まじめなよい学生たちも、産婦人科医・小児科医の
過酷な勤務や、医療事故事件が、あまりにも報道されるため、他の科に進みたいとも
らしています。もちろん、これは報道だけの責任ではありませんが、産婦人科・小児
科の魅力を伝えることこそ、もっとなされなくてはなりません。

 政府は、奨学金をもらって卒業した若い医師に、地方勤務を義務付けることを考え
ているようです。しかし、若い医師に、ひとりでなにか判断させるのはあまりに酷で
す。若いと地域住民の信頼を得ることも難しく、交通の便が昔よりよくなった現在で
は、ほんとに病気になったときには、患者は遠くの病院にいってしまうことでしょう。
加えて、この発想は、地方は二流の医療でよいという、新たな格差を生み出すものと
も思います。

 また、政府は、女性医師の職場復帰ということも掲げています。厚生労働省も、国
立大学医学部長病院長会議も、自民党も、医師とくに産婦人科医師不足の原因は、女
性医師が増えたからだといいます。とんでもない女性蔑視発言です。産婦人科に女性
医師がふえるのは当然であり、よいことであると思います。このような発言がはばか
ることなく公式にでてくるのは、これら権威機関の、女性差別体質を反映しています。
加えて、日本産科婦人科学会も男性優位社会で、理事に女性がひとりもいません。医
学部男性教員の中には、医師不足解消のために女子学生の入学を制限した方がよいと
いう意見をもっている人もいるようです。

 女性医師が、出産育児で職場を離れるのが問題とされていますが、そうではなく、
生活を犠牲にしなければ医師が続けられない労働環境に問題があると思います。女性
医師の問題でなく、男女ともに過重な労働条件となっていることが問題です。あるい
は、女性医師の夫が、育児休業をとれない状況にあることも問題です。男性医師の多
くは、家庭生活に参加していません。当直ばかりで、帰宅してまた出勤する時、子ど
もに、パパまた来てね、と言われたという話をききます。女性医師の夫の多くは医師
ですが、それら男性医師は育児に参加しておらず、そのため、妻である女性医師が休
業を余儀なくされているとも考えられます。

 また、女性医師が頑張っても、男性優位の医学医療社会では、なかなか責任あるポ
ストにつけません。女性医師にとっては、身を削って頑張るのがばかばかしいと思っ
てしまう状況もあります。医学医療界というか、日本社会の女性差別体質を改善して
行かない限り、なかなか状況はよくならないと思います。そうした状況を知らないの
か、単に鈍感なのか、医学部の女子学生たちは、男女差別など感じたことがないと言
います。

 以上、医学部学生の現状と女性医師の問題について、思いつくままに述べさせてい
ただきました。重ねて申しますが、医学部生の多くは、無知ではあるものの悪い子で
はなく、必要な教育が家庭・学校・社会でなされなかったことが問題なのです。教え
られて初めて気がつき、ちゃんと改めてくれる子もたくさんいます。単に医学部の定
員を増せば、よい医師が育つというわけではなく、根本的には、日本の基礎教育や社
会の問題であることを、少しはお伝えしたいと思いました。

                            医学部教員:匿名希望

 上記産経では学生が更新制賛成という、現実を知らなさそうなお坊ちゃま意見か、それともこの作家の捏造なりミスリードなのかもしれませんが、よっぽど日本の医療を崩壊させたいんだろうか?。ゆとり教育で日本の教育を崩壊させ、その責任を文部省なり中教審なりが現場の教員に転嫁したのは記憶に新しいが、医師もそうさせたいんだろうか?。昨日も産婦人科・小児科がほぼ壊滅状態であることについて触れたが、その責任を医師免許更新制でまた現場の人間に負わせようとするんだろうか?。ほとんど影響力の無い日教組を悪者に仕立てて政府の悪行を隠したのと同様に、医師もなんらかのスケープゴートを用意して国民にバッシングでもさせるんだろうか?。自民党清和会による、中国文化大革命を手本とした日本崩壊計画、着々と成果を挙げております。