OverDrive 第4話「Every dog can be a lion.」

 ケイリンではなくロードレースをやるということと、ミコトの潜在能力をアピールする話。
 正直これからトントン拍子に進む必要もないし、挫折などを繰り返しながらまったりと成長してもらっていいわけなんだが、ちょっとここにきてよくわからなくなってきた。ダメなボクでも自転車を始めて女の子にもてるようになりましただの、自信がつきましただのあやしげな霊感商法みたいな構成。ミコトの狼狽振りを見て楽しむ深沢さんって構図でもいいんだけど、そのようにも見えないし、なんで兆候が見られるからってクラスでの人気者の女の子に構ってもらえるのか著しく不思議である。
 部室に転がっているホイールを見てトレック傘下のボントレだと思ってみたり、部員の自転車のストレートフォークぶりにやっぱりトレックのフレームかよと思ってみたり、コンポがシマノだなぁと機材をぼんやり眺めていられるので退屈はしないんだけど、ミコトの潜在能力に驚く副部長のわざとらしさは今一かな。落車の恐ろしさや風の抵抗は見ていて納得というほど実感がなかった。ふっとびゃいいってもんでもないだろう。
 と今回は厳しめかな。いうほどミコトの空回り振りにストレスを感じたりはしないんだけど、いじめられっこのいっぱいいっぱい振りというか、これからの期待感ってのがそんなにリアリティを持っていたとも思えない。そしてそういうところで視聴者にアピールすべきだとも思えないし、かといってスラップスティックに徹しているわけでもないしで、微妙なことこの上ない。