OverDrive 第3話「Cross the Rubicon.」

 前半は退屈でしたが、息を止めるテストからの盛り上がりはよかったかな。後半からの盛り上がりを際立たせるための前半のかったるさなんだろうか?。主人公の空回り気味がどうにもついていけなかった。
 少年誌でキャラにタバコも酒もやらせないって配慮みたいなのか、番組中ではちゃんとタンデムに公道を走らせていなかった。ミコトのロードもヒロインのママチャリも荷台がついていないがどうするんだろう?と思っていたら、そうきましたか。
 BGMもヘン。ヒロインの兄もヘン。たしかに原作でも飄々とした雰囲気なのだが、抜き身の刀的なアブなさがあったような気がするのだが。
 主人公の成長物語として、等身大の自分的な控えめな描写は好感が持てるのだが、これじゃぁ一見さんは継続して視聴しようとは思わないんじゃなかろうか?。前回も述べたと思うんだけど、自転車モノとしての魅力はあまりないので、今までの成長モノともスポ根モノとも違うのではあるが、違う世界の魅力を見せてくれるというほどのものでも今のところ無いんだよな。
 ヒロインではないが、主人公のニヤけた、ハジけ感のない様子はダルくてしようがない。前回は決して譲れないもののために格闘する姿がまだ心を揺さぶってきたのだが、今回はインパクトがない分どうにも。息を4分止めることができるというのは確かに凄いことではあるのだが、描写もあっけらかんとしてたし。
 原作ではキャラクターの過去やわだかまりなどを一度に描かず、細切れというか重層的に見せてくるのでこれからの構成が楽しみではある。というか心配してしまう。悪くないとは思うんだけどね。