複雑ではありますが

 経済、株価、ビジネス、政治のニュース:日経電子版
 どうも村上ファンド関連で企業買収のための株取引が活発になったのを受けて、自社株買いが流行している模様。なんつーか株式会社は株主のものという考えが横行すると、やらなくてもいい設備投資や首切りなどが止まらなくなるので、むしろ会社を運営している側がコントロールできる能力があるのなら一概に悪いとも言えないんだけど、やはり複雑。日銀のゼロ金利政策解除で株式市場から資金が逃げるタイミングにあわせて、トヨタとか新日鉄とかいかにも経団連に縁の深い会社が自社株買いをしているのを見ると、こっそり教えてもらって自社株を安く手に入れることが出来たんじゃないかと勘繰ってしまいます。
 

企業の自社株買い倍増・4−7月、1兆6800億円
 企業が自社株買いを加速させている。トヨタ自動車新日本製鉄など日本を代表する大企業が自社株取得に余裕資金を積極的に振り向けており、上場企業が今年度に入って7月末までに買った自社株の総額は前年同期間と比べ倍増した。生き残りをかけた企業買収が内外で活発になるなかで、企業経営者が自社株買いを攻守両面から有効な手段として認知し始めたことが背景。自社株買いの拡大は、株式市場での需給改善と産業再編を促す可能性がある。

 新興市場を含む上場企業が今年度に入り7月末までに実施した自社株買い総額は、野村証券金融経済研究所によると前年同期の8500億円のほぼ2倍の1兆6800億円に達した。12カ月換算では、過去最高だった昨年度の5兆1000億円に匹敵する。 (07:02)