スルーするつもりが

 いきいきホットラインを聞いてしまう。ペットの所業の悪さに、飼主のモラル・マナーの無さをあげたりしておりましたが、ペットの効用についても述べられておりました。印象的だったのは、反抗期の息子の情緒安定にペットが役に立ったとの投稿があり、思わず

 家 庭 の 教 育 力 ペ ッ ト よ り 劣 る 。 

 とか思ってしまいましたが、実は結構これが馬鹿にならない効果があることは自分にも想像できます。ラジオでも述べられておりましたが、ここは一つアニ感サイトらしく話題を振ってみたい。
 というのもローゼン第一期が、引きこもりのジュンがどうやって他者との関係性を回復させていったか?ということなんですが、面白いことに、それは姉ののりが手を尽くしてジュンの支援をすることではなかったんですよね?。むしろそれはジュンの改善には全然繋がってはおりませんでした。ルビンの登場によってジュンは変わっていったわけですが、じゃぁ彼女がのりと同じようにジュンを甘やかしたり、気を遣ったりしたか?といわれれば、ほとんどしていないわけです。むしろジュンが彼女のために一肌脱ぐことを通じて自己復元を果たしていくという物語になっておりました。ここが面白いところで、これが今日の反抗期の息子の情緒安定にも関係してくると思われるのです。もちろんペット特有の和みもあるのでしょうが、社会的制約の無い他者との関わりが、どうやら自分と向き合ういいきっかけとなるらしい。自分が週初に記述した内容と関連があるとは思うのですが、老人のボケ防止にもペットは有効っぽい。さすがにペットを溺愛してしまう姿には引いてしまう部分があるのですが、その本人がペットとの関係性だけに溺れることなく*1人間社会上でも自然に振る舞えるのであれば、ペットは有益と申せましょう。そういうわけで、今日の番組はそうそう深く考えるというわけでもありませんでしたが、面白く聞けました。

*1:繰り返しになりますが、本来の人間関係をおろそかにしたペット溺愛は、ただの逃避でしかなく害しかないと考えます。まぁその人自身の履歴にもよるんですけどね。