舞-乙HiME 第15話「アリカ、泣く。」

 ニナ置いてきぼりか?
 わかっているつもりで、やっぱり結果もそうだった訳ですが、気になっていち早く視聴。なんかハラハラドキドキ感と退屈感が同居するヘンな印象。つまんなくはないけど、私的な切り取り方がいまいち掴めません。エルスが黒幕では?と思いもしたのですが、そんなこともなく単純に同性に興味があっただけという意外性のない途中経過。もしかすると今後エルス×ニナ*1のドロドロの展開が用意されているのかもしれませんが。
 今回というか、恋愛視点での最大の見所であるはずのセルゲイとアリカの進展ですが、これも私的に今一。女としてアリカが魅力的かといわれれば、そうであるとは断言できませんし、歳の離れた者どうしという背徳感も今一。何よりセルゲイがいい年こいてなんでアリカに心惹かれるのか、人生経験も女の遍歴もありそうな彼が判断を狂わせる何かが足りない気が私にはするのです。アリカが年上の余裕のある男に心惹かれる部分、幼いがゆえに自分の感情をコントロールできない部分、アリカが精神的に背伸びしようとしている部分が本当に丁寧なのとは対照的です。アリカの作画も肝心の恋愛部分では度を越した手間のかけ様であることがわかりますし、もちろん年齢相応の若さ・健康的なだけでなく動物的な色っぽさも表現できている気がして、そりゃもう見ているこちらまで欲情しそうなのは見事なぐらいなんですけどねぇ。
 疲れているせいもあるとは思うんですが、ナギのたくらみとか世界の謎も今一興味が沸きません。それを脇においてでもゾクっとするような恋愛を描きたかったんでしょうに。
 いや、出来はいいんですよ。私が贅沢なだけ。

*1:えーっと順番を気にしなきゃなんないんですよね。逆の方が語呂がいいのに。