交響詩篇エウレカセブン 第38話「デイト・オブ・バース」

 気恥ずかしい。
 この作品まで家族愛ですか!。出来は悪くないし非難すべき点も見当たらないんですが、私的に物足りないっていうか…。レントンエウレカの描写は、まぁ若い二人としては妥当、まぁ劇中で言えば、ストナーの言っていることには納得ですが、オジサンとしては二人の一時的なすれ違い&和解はどうでもいいやって感じです。いや、この作品のターゲット層には必要な描写なんで、私がどうこう言う問題ではありませんが。
 もう一つ、コーラリアンが何のメタなのかちょっとわかり辛い。コーラリアンが何者なのか“まだ”明かされていないので、そもそも共存すべき存在なのかどうかも判断がつきません。大地の怒りとか恵みとかに代表される、神にも似て存在感は大きいものの緻密なコミュニケーションが不可能なものを想定しているのかな。なんか現実社会にあるような具体的なものを想像しにくいんですが。登場人物に禅問答をさせても、こちらにはちっとも関心が湧きません。
 私的には第二クールの鬱屈した展開のほうが、苦味や渋みもあるんだけどコクも旨みも感じられて面白かったのですけどねぇ。