ヒーラーガール#10

 緑髪の過去話とハロウィンで小イベントを開催する話。うーん、なんかもうアイドルの日常&活動記録になってるな。色づくでもう夢を追いかけることを積極的に肯定する時代は終わりなんじゃないかと述べたのだが、だからと言って夢を最初っから諦めろというのもアレな話だし、せっかく夢を追いかけることを描くのなら地味な仕事を取り上げてしょぼくれたものにしなくてもよいのはその通りなんだけど、アイドルと医者というのは、もう今となっては親の経済力が決定的な要因になってるので、そういうカネ持ち限定なお話をされても正直ポカーンでしかないと自分は思う。緑髪の実家が農家といえども、子供をバカスカ産んで、それでなお子供に夢を諦めなくてもよいと言えるだけの経済力があるのであり、東京で一人暮らしさせて、当然医療に関する知識や音楽レッスンを受けさせるだけのカネまであるということになるから、あれ、自分の住んでるところでもそういう農家があるが、補助金で日本家屋を新築したり、その家では大層な新車を数台買えるほどの農家でしかないんだよなー。
 自分としてはシリーズ構成としてもっと挫折を味わうことになるのかと思ってたら、なんか基本的に大きな波乱まではない様子。次号予告を見る限り、なんらかの限界を感じるシナリオになりそうだし、今回も自分で歌のクォリティをコントロールできない旨の発言があって、決して順風満帆という流れでもないんだけど、元々恵まれた者が恵まれた環境で、ちょっとしたつまづきがあっても結局乗り越えてHEとか、まぁ美しい話ではあるけどサ…。
 今回も絵と歌のクォリティは素晴らしかったというか、キャラ絵が全然崩れないし、画面の構図としてそれぞれのシーンが止め絵としても全然整ってるし、歌の声の伸びも効いていて確かにそれ自体に聞き惚れるものではあるんだけど、シナリオ…というよりストーリーがもう個人的にはスッカスカという感じ。カネ持ちだけにしか許されない選択肢を見せられて素敵だろと言われても、どうだ明るくなったろうでしかないんだよなー。説教臭くなるんで別にアニメで社会問題を深く掘り下げなくてもよいけど、庶民に対してケンカ売ることないと思うがなー。

司書#35

 神殿長が動きを見せるが、姿を隠してた神官長が現れて形勢が逆転する話。最近はスカッとした展開が全然なかったから、さすがにこの展開はカタルシスが得られてメートル上がる。強制的に血判を押されそうになって「そろそろだぞ」と先が読めてもそのへんはまぁ。ただ、どんなにうまく立ち回ろうと、結局モノを言うのは身分が上かどうかだけなんだよな…。で、おそらくそれがテーマになってるんだと思う。で、そういう身分が上かどうかですべてが決まる前近代のありかた、これ残念なことに現代日本でもあてはまるというのが昨今の状況なんだよな。この物語でいうと、神官長のいないあの物語世界。かといって物語のように貴族が何らかの形で庶民に富をもたらすものでもないという、この日本がそういう物語以下のディストピア世界になってるのが事実は小説より奇なりの現状。

薔薇王#21

 庶民に支持される主人公の姿を描きながら、反乱の狼煙が上がる話。うーん、いわゆる滅びの美学って観点もあって、これでいけないってわけではないんだけど、なんか先が見えてしまって何かこの物語から風情というものがあまり感じられなかった。メガネ君もなんで反乱を起こしたのか、あの理由では主人公の幼少時からの従者との対比であんまり説得性が無い。わかっているけどやめられない…という歴史的必然性も感じられなくてすれ違いどころかひたすら愚かな人たちのように思えるが、それが本意なのかな…。

このヒーラー#9

 メデューサとドリュイアドにイジられる話。マシンガントークで畳みかけるような勢いはないんだけど、ギャグとして悪くないなと思いながら視聴してた。劇的に評価が爆上がりってわけではないんだけど、初期の頃はギャグとして微妙だな…と思っていたから、なんかじわじわ来る感じ。でもおそらく読み捨て上等で、番組が終わったら忘れてしまうんだろうな…。

サマレン#8

 死んだはずの正ヒロインが、敵であるはずのカゲなのに仲間として受け入れられていく話。感情のぶつかり合いだとか、敵味方の入り交じる形とか、物語として熱いし出来が良いのに、自分の中でどうしても「どうせこれもループするんだろ」というのが沸き上がる残念さ。話として今回滅茶苦茶面白かったんだけどな。ループはわるい文明。

モブせか#10

 なんかアイテムゲットでゲーム上のフラグを立ててしまったらしく危機に見舞われる話。ヒロインを含むメインキャラ三人の関係性がなし崩し的に修復していくあたりとか青春あるあるだし、主人公の扇動演説もなかなかメートル上がる。この世界観で神社とか冷静に考えるとないわ~ってなもんだが、視聴中は気にならないんだよな。神主がお互いのことを…のくだり、それぞれのキャラがおそらく相手を恋愛対象ではなく友人として思ってるんだなということも推測されて、これもほっこり。なんかいよいよ次回はクライマックスのようだが、この作品が終わってしまうのがもったいないな~。

BRSDF#10

 主人公周りが過去を思い出す話と、娘が正気を取り戻す話。浪花節としてはよくできてるけど、やっぱ神話だわーという感じでもう一歩突き抜けて欲しい感じがしないでもない。俯瞰視点でのトライクの走行シーンがあんなもんなのかという違和感で、サスペンションの動きにちょっと違和感があったのだが、あんなものなのかな。
 どうにも思い出せないのでTV版前期を漁ってみたら視聴してたやつだった。学校生活の関係性であれも結構切れ込んでた作品だったのだが、この作品で近未来設定でこうも組み替えるとさすがに別作品だと思ってしまう。

[六月の花嫁]井河アサギ仲良しシナリオ読んだ。

 イベントシナリオでは、潜入のため二人が新婚で結婚式を挙げる流れで、初夜のシーンは端折って花嫁救出イベントに即移行するのだが、回想シナリオではそれが省略されなかったら…という設定で、これは自分の予想通りだった。シチュエーション自体はこちらも昂るのだけども、事に及ぶと度を越して下品になってしまうのが苦笑。一通り読み終わっても、これいちおう構造的にも純愛モノで統一されてるよな…と思うのだが、それにしてもここまで下品にする必要があるのかと思ってしまうのだが、おそらくブランドがそういう性質のもので、それに惹かれてかつてのシリーズファンも群れているのだと思うからあんまりそこにツッコんでもなーという感じ。そのへんもう片方の変身ヒロインの方は、シナリオが二種類用意されていて、片方は下品だけどももう片方はリアリティはともかく普通の仲良しシナリオになってるのはターゲット層を広くとる意味でよくできたシステムなのかも。
 シチュエーション自体は十分満足*1だけども、シナリオとしてはなんかコレジャナイ感があって、読後感はポカーンといった感じ。ここまで突き抜けないと満足しない層向けなのか、こんなの本気にするなよという警告の意味が込められているのか、真意が今一つつかめない。

*1:メインシナリオでは二人とも男としてとか女として…ではなく人格的にも魅力的に描かれてるので、体を重ねることをきっかけに急速に関係性が深まって歳の差を超えて惹かれ合い、結婚の約束までしてしまうとかバリエーションとしてもよくできてると思う

式守さん#8

 ヒロインが圧倒的正妻力でクール系バレー部美少女を撃退する話。なんかキレイに仕上がってたな。原作が4ページ完結のショート漫画だったと思うが、それでもつなぎ合わせでここまで整えられるのはちょっと驚いた。さすがにストーリー上そういう可能性はないと思うが、たとえヒロインがクール系バレー部の意図を知ったうえで、心を折りに札交換を申し出た…ということであってもそれはそれで話は成立するしそっちのほうがヒロインつえーなという話にもなるのでちょっと感心する。いちおう外形的にはキレイごとで整えているんだけど、ヒロインにも不安や嫉妬で心の中はドロドロしてるんだろうなというのが垣間見えるのもGood。まぁ美男美女のリア充が二人の世界に閉じこもってイチャイチャしてるのを見せつけられてるだけなんで、そういうスパイスとして心の闇の部分がないと中身スッカスカで見るに堪えないだろうとは思う。男の方は優男金と力は無かりけりなので、生活の心配のない生徒時代だとこれで済んでいるが、社会に出て甲斐性がなく女の強さに頼りっきりになるとなかなか美しい物語に仕上げるのは難しいとは思うが、そういうのは最初っから除外されてこの物語が作られているとは思うので…。
 あと男の不幸設定どこ行ったんだ?と思うが、個人的にアレは要らない設定だと思うので、キャラクター性のみで勝負する構成は良かったと思う。
 しょぼカレ見たら、いちおう全12話あるらしい。タイムスケジュール的にいうと、前中後編の中編が終わったところだが、ストーリーとしては単調ながらよく持ちこたえてるなという感想。原作自体が上記の通り細切れなのに、再構成してそれなりに見られるものになってるという感じ。

スパファ#9

 弟が自滅して撃退される話。主人公が弟の上司に化けるとかなんか胡散臭い感じはするが、まぁフツーに面白いといったところ。ディテールにこだわっても仕方がないし、なんか出来は良いけど特色があるか?と言われるとそうでもないかなといったところ。

くノ一ツバキ#9

 ギャルの妹分を抱えた班の話。まぁ別に次期があるのなら今期で話が進まなくても構わないのだが、あと後編で話はまとまるんだろうか?。未だにキャラ紹介やってるからには2クールあるように思うが。
 何気にエピローグのギャル語による会話劇が面白かった。なんか前衛的なお笑いにありそうだよね…。

カッコウ#7

 新キャラの男を加えてメンバーで鎌倉遠足に行く話。なんかすっかり親が出てこなくなったなー。恋愛要素より家族要素の方がこの作品の特色だと思ってるので、そのへんも忘れずに描写してくれると嬉しいかな。紫髪の家を継ぐ継がないあたりも深掘りしてくれるとありがたい。なんかハーレム展開胸糞とかちょっと思ってたんだけど、紫髪については、おそらく彼女を狙ってる同級生はタダの恋愛感情のみで見てるのだろうし、主人公は勉強で勝つという、恋愛感情以外のむしろ彼女の境遇を考えたらそっちの方が切実なので、それでお眼鏡に適ったんだなと思うとなるほどと思ってしまった。昔だったら想い人の気持ち抜きでやれスポーツで他人に打ち勝つだとか、学業で成果を収めるだとのいった、そういうなんらかの努力の結果としてのトロフィーワイフって、女の人格を無視するということでそういうのは勘違いヤローという物語が多かったのだけども、そのへんをうまく処理してる感じ。

処刑少女#10

 怪物が目覚めてしまう話。起こった事象としては結構深刻なんだと思うが、絵が端正なせいか、そんなに危機感がなさそうに思ってしまう不思議。っつーか、これ1クールで終わりなの?。分割2クールでもおかしくないのだが、続きが気になる人は原作を読めENDだとか?。
 うーん、構成もよくできているし、物語としてクォリティは高いんだけど、なぜか個人的にはしっくりこない。もうちょっと主人公?と転生女子高生との心の距離が縮まれば物語の様相が一変すると思うのだが、あと2話かぁといった感じ。とはいえ縮まったとして構造が大きく変わると考えているのももしかしたら間違ってる?。

阿波連#10

 友達と誘い合わせでキャンプに行く話。ヒロインが告白をするんだけど、その部分は口パクで、セリフが重ねられてなかったから実際何を言ったのか不明なのがもどかしい。きっと好意を告げたのだろうと思われるのだが、基本コメディだし、そう思わせて実は…というパターンもあるかもと思ってしまう。チューまでしといてヒロインが泣いてテントに逃げ帰ったのが気になる。男が好意を受け入れたのだったら、ヒロインの表情は普通明るくなるのが定番なので、そうでなかったからには、やはり視聴者(読者)に隠してることがあるのだと考えるしかない。
 ただねぇ、好意が受け入れられても日常は変わらず、受け入れられなければ気まずくなって今まで通りではいられないと思うんで、前者の結果になってるからどーなの?という。キャラ紹介が終わってこの展開だもんなー。日常を積み重ねる描写は確かにキャラ紹介のときに同時進行してたのだけども。

恋せか#9

 父親と妹の訪問。妹担当回らしかった。父親は頑固一徹で、今ドキ珍しい女に学問はいらぬ…からの大学進学は検討するで、これ何十年前の話?って感じだが、どーなんだろ?。ただ、外形的に受け取れる要素からは逆に、むしろ現代的な話のようにも見えるのが恐ろしい。ヒロインが大学に行く動機がセリフからだけだと不純だし、今ドキ中途半端な大学に行っても大した就職先も得られない。ところがあの悪の組織、どう考えても老舗という風格はあるし、現に今そこに就職して地位も高いのだから、ヘンな話高卒で三菱三井などの財閥系企業に既に就職しておりという風に読み替えるとなんかスッキリするというか、将来の幹部の椅子も用意されてるとなれば、大学行ってお祈りを何十件も受けるよりマシなのではという気もする。まぁ男の方が将来小学校の教員をやりながら正義の味方もやるといってるところからすると、正義の方は大学進学しても正義の味方を辞めなくてもよいという風に考えることができるし、ならばヒロインの方も大学に行っても悪の組織を辞めずに済むのかもという可能性もアリで。
 大学卒業したら二人は結婚でもしそうで、そうなりゃ今までの習慣だとヒロインが悪の組織を辞めるという話にもなりそうだが、今ドキだったら夫婦共稼ぎがアタリマエになっているので、結婚したままそれぞれの組織で働き続けるって可能性もあるんだよな…。
 まぁなんかいろいろ考えてみたんだけど、実は悪の組織が悪であるとか正義の味方が正義側であると思ってるのは実は読者(視聴者)だけで、彼らは退屈な日常を打破するために、人々が飽きないよう悪の組織と正義の味方を演じてるだけの、双方がただの路上パフォーマンス集団だった…と言われても何の違和感もないという。いやだって、悪の組織側は社会に何か損害を与えてるわけでもないんでしょ…。

パリピ孔明#10

 ラッパーが完全復帰してヒロインの曲の仕上がりも順調だというお話。クライマックスに向けての溜めの段階だと思うんだけど、基本イケイケ基調だし視聴してなんか心躍るような感覚ではあった。アレンジに合わせて歌を歌い、それを一通り聞かせてくれるのかと思ったらそれはお預け。ライバルグループにどうしても瑕疵を与えておくのは物語上仕方がないのだけども、これだったら別に相手に悪印象を持たせずに夢の競演って形にしてもよさそうなもんだが、まぁそのへんは確かに難しそう。やっぱ主人公がスターダムに昇り詰めるだけの理由付けがいるからねぇ。

骸骨騎士#9

 獣人族の奴隷も解放して、あとは後ろで糸引くものの存在を紹介という段取りだった。今回弟かなんかに濡れ衣を着せて殺してた王子はおそらくアベのメタファーかねぇといったところ。で、今回登場の皇帝サマは合衆国とかそんなのかねぇ。そう考えると奴隷がエルフや獣人というのも、人間と比べて差別しているところなんかは、日本人を上級国民と庶民とに分断して上級国民が庶民を搾取する国内植民地状態ということからすると、明らかに種族を変えているのはわかってそうやってるんだろうなという話。
 まぁストレスを感じるというワケではないから別に構わないんだけど、もうこうなったら敵をインフレさせていくだけの単調な物語になってしまいそうなので、正直これにて先は読めたかな~という感じ。今になって振り返ってみたらヒロインのエルフの女戦士と主人公が信頼を築き上げるまでの話の方が面白かったかな。まぁ本当にこの先の展開が単調になるかどうかは原作読んでないんでわからないんだけど、アニメ化に際してこの作品を選んだのは別にストーリーの面白さではなくって、現代日本が国内植民地状態にあることを示すためにこの作品を選んだというだけの話のようにも思えるんで、ある意味これで作品が終わるということを考えると役目通りの働きをしたといってよいのかも。

ヒロたる#9

 せっかく担当アイドルとの関係性も良好に保ててこれからアイドルが上り調子!というときに、ヒロインとアイドルの仲の良い様子が隠し撮りされて危機に陥る話。おー、ここで来ましたか…。隠し撮りの犯人が、もう携帯端末をこれ見よがしに視聴者に見せつけていたから間違い様がないと思うんだけど、メインキャラが頑張ってお互いを高め合ってるという段階で突き落とすのよー分かっとるわという感じ。というか、1クールで終わることを考えるとタイムスケジュールとしては妥当だよな。
 まぁ人気商売に限らず、現実に働いていると本人に何の落ち度がなくても、クライアントの嫉妬を買ったりしてうまく仕事が回りそうにない…ということになれば、容赦なく当人を弾き飛ばすのが常なので、今後どうなるか楽しみ。今までの流れだとこのままヒロインを失意のうちに退場させる…とは考えにくいんだけど、だとするといかに納得できる展開にするかが勝負になってくるワケで、今まで視聴してきた立場からすると不安よりは期待の方が大きい。現実離れした展開にするにしろ、いわゆる見せ方というか処理の仕方だよな…。絵空事で現実にはあり得ないことでもこうあってほしいみたいな見せ方になるか、ご都合主義で凝り固まっていやいやそれはないでしょということに結果的になっていくか。まぁダークホースとしてヒロインが切り捨てられて社会の厳しさを学びましたENDもありはするけど、アイドル活動がターゲット層に希望を与える…というテーマなのでさすがに穴馬程度と言わざるを得ない。
 というか、なるべくこういう状況を避けるためにアイドルが常日頃からヒロインとの距離を考えて態度にあらわしてるというの、よくできてるよなー。あそこまでやって、なお昔からの隠し撮りなんだから、事故のようなもんだよなーと自分ですら思う。ヒロインもわきが甘いといえば甘いとは思うが、将棋や囲碁でいう間違いの一手を打ったわけではないし、コリャ避けようがないだろという。

まちカドまぞく2#8

 喫茶店のメンバー含めて動物園に行楽に行く話。犬の飼い主の女の人、魔法少女やシャミ子はそれほどでもないのに、喫茶店のバク店長とは懇意なんだな。ワロタ。
 なんかライトに仕上げてるが、桃のシャミ子に対する執着がちょっと激しくなっていて、これは物語に対するドライブ力を上げてはいるんだけど、現実社会でもこんなだと結構厳しいものがあるなぁという印象。でも気持ちはわかる。前から言ってる通り、桃は助けられた側からのスルーがあまりにも大きいから、心理的に頼らざるを得ないというか、シャミ子がぼんやりとしているように見えながら、アレ結構な人たらしというか、コミュ中に近いものがあるキャラクターに描かれてるように思う。これもある意味寅さんなんだよなー。
 シャミ子は、なんというか、人に関わろうとするのも、決して打算的なものではなくって、仕方がないから、ほっとけないから…みたいな純粋さがあって、決して卓越した力を持ってるわけでもないし、ならば問題をスマートに解決することもないんだけど、「こいつに関わって自分が何か得になるだろう」というものがひしひしと伝わってくるから、他人に都合よく使われるだけで決して桃当人は顧みられることがなかったワケだから、桃にこいつはほっとけないと思わせる何かがあるんだろう。
 なので、喫茶店メンバーから唐突に善意に近いものを示されても、そりゃ疑うのも当然だし、そういうことではこの2クール目は桃のリハビリが主なテーマなんかなと思わなくもない。

黎明期#8

 なんか主人公が襲われて、生徒たちも襲われるのだがそこには仕掛けがあって…。うーん、主人公がダウナーな感じな物語は他にもたくさんあって、それはそれとしてもなんか主人公の生命力がいやに薄いな…とは思っていたのだけども、今回の話でちょっと気になったのが、これは物語ではなくて、テストケースの詰め合わせなのでは?というところ。
 結構事件は起こってそれなりに展開は激しいと思うのだが、そうだとしても結局主人公は村に派遣されてそこで交流のためにのんびりしてるという構図で、話が前に進んでる感じがしない。で、ちょっと思ったのが、この作品主人公たちを試してばっかなんだよな。物語に試練はつきもので、むしろ試練のない、俺TUEEE展開なんてつまらんの極致だと思うんだが、普通試練を乗り越えたらそこに成長しただの、なにか友人だとか物語を先に薦めるためのご褒美があったりするもんだが、そういうものが一切ない。ちょっと前にも主人公に魔法使いになりたいのであればこの村で腰を据えて安穏としていてはいけないという助言があったように、もちろん試練には彼らを成長させる何かは込められてるわけだが、もう中編が終わるというのに、これから物語が大きく動くという気配がない。ただ、個人的には、村であれこれいざこざが起こっても、生徒たちがそれすら日常として対応していく姿はちょっと昔に流行った終わりなき日常というのとは違って、まぁ宮台の言ったそれはこれから日本は成長なんてしないんだからすべてを諦めて平凡に日々を過ごせみたいなニュアンスがあったのだというイメージが強いが、この作品の場合、そのいざこざやそれを解決することで得られた知見をコツコツ積み上げて人間として深みを増していくという要素は感じられるから、そんなに悪くはないかなという気がしてた。
 ただ、なんというか、主人公たちを試す側は、まぁいっちゃぁなんだが、理不尽を大人側が押し付けてるって印象が強くて、いやいや大人側はそれをうまく処理できてんの?という疑問があって、そのへんの試す側と試される側のバランスが、現時点ではあまり良くないなと感じてしまった状態。まぁ次回、サブタイからすると話が動くようだし、そのへんはボチボチ焦らずといったところ。

おにぱん#8

 おにパン効力切れのため、新しいおにパンゲットのため試練を受けに行く話。前回中盤だとか言ってたから、さすがに最終回ということはないだろうがサブタイにはちょっと驚いた。中身はフツーのギャグ。使用期限があと一回の、そのラストをピンチの時に使うかと感心してたのだが、よく考えたら効果はコスプレだけで能力向上はなかったと気づく。やる気になって一度は挑戦するが、ダメだとなるとすぐ諦めるのは最近の若者事情かと思わなくもないんだけど、いざ自分が同じ状況になったら確かに諦めてるかなと思い直した次第。
 自分は通して視聴してるんだけど、これ、本当は五つの細切れで最速放映されてるんだよな?。いちおうアイキャッチでここが切れ目なのか…とわかるようになってるんだけど、通しで視聴しても違和感ないのはよくできてるんだろうねぇ。

しゃちされたい#9

 はじめてのおつかいと、月見とハロウィン。うーん、大分自分もこの作品に馴れてきたのか、あまりストレスを感じることが少なくなった。というか主人公、それなりに子育てしてるように見える。化け猫が家事をそこそこ負担してるから、いい意味で役割分担できてるんだろうなとは思う。
 今回ちょっと気になったのが視認関連。はじめてのおつかいでは八百屋と魚屋に行くのだが、結論から言うと化け猫は見えてるが、ょぅι゛ょ精霊は見える人が限定されてるという設定。まずは八百屋から

 二人で八百屋に入っていくが
 店員が相手にするのは化け猫だけ。なのだが、ちゃんと精霊もいる。店を去るときは二人一緒だが、おそらく八百屋にはょぅι゛ょ精霊が見えてない。
 魚屋だが、
 二人並んで魚屋の店頭で注文をしようとするのだが埒が明かず、魚屋が店先に出てくるが相手にするのは化け猫だけでょぅι゛ょ精霊はうつってない。化け猫が泣き出してょぅι゛ょ精霊は抗議をするのだがおそらくこれも魚屋には見えてない。
 そこに、シャツを買いに行ったエピソード時の洋服屋が通りかかって、彼女にはふたりともみえてるから「あの子“達”」というセリフ。買い物が終わりょぅι゛ょ精霊が引き返して会話するのだが、このときは魚屋は声はすれども姿は見えず…の状態なのだが、振り返ってないので声だけ聞こえてるという設定。洋服屋を見送っても声の主は見えずという描写。
 いちおう八百屋も魚屋もょぅι゛ょ精霊が見えてなくても支障ないようなシナリオにしてるのだが、よくわからん。まぁ原作がこうなってるのだからこうしてるというだけの話だろうが、そもそも原作者が、二人のうち一人だけが存在を確認できる、ょぅι゛ょ精霊はわかる人とわからない人がいるという設定にしてる意味がまだ分からない。別に二人とも見えていても物語の構造は変わらないから、片っ方だけしか見えないという設定には意味が込められているのだと思うが、最終回までにそれが明かされるかどうか。

村人A#9

 主人公とヒロイン二人、何の因果か主人公が転生する前よりもうちょっと前まで遡ってしまう話。なんか主人公が魔王だった頃の親友だというガサツな女エルフ?に何らかの関連とかありそうだが、どう話を動かそうとしてるのかよくわからん。というかこのアニメでなにがテーマなのか、ヒロインたちの成長を見るとそれなりのジュブナイルなんだと思うが、どうにもぼやけてしかたがない。淫乱ピンクはToLoveるダークネスっぽい雰囲気で、メインヒロインは王道でこれが女エルフと何らかの関連がありそうだが、そこまでこねくりまわして何が言いたいのか。途中で竜にさらわれる展開があってなにやら変化はつけてきてるなとは思ったのだが、そこからご都合主義的ハーレム文化祭になっちまったしな。個人的には中盤からパッとしない感じだが、次からラストなのでなにかしら怒涛の展開があるのかもしれぬ。

RPG不動産#9

 温泉物件と祭りで神様に出会う話。竜娘の話はおあずけっぽかった。ギャグとしてはいつも通りで、ストーリーとしても特になにか気を付けなければならない問いかけとか伏線とか無かったような気もするが、自分が気が付かなかっただけかも。

であいもん#9

 主人公が祖父を思い出してみたり、ヒロインょぅι゛ょに母親が会いに来たり、クリスマスイブで主人公争奪戦が始まってみたりの巻。なんか人間関係がこなれてきたような感じ。今までがキャラ紹介だったり経緯の説明だったりで、それが一段落ついて本格的に話が動き始めるというよりは、日常描写に注力?というか、安定期に入ってきたか。

盾勇#9

 前回狸娘と切り離されたと思ったら、今回はチョコボと再会する話。今回の主人公の取り乱しようを見たら、もう主人公まわりの三人の関係性が強固になってて、それが軸なんかなと思わなくもない。三人をくっつけたり引きはがしたりして不安定にさせながらも、かけがえのない関係性を描くというのが一つあって、彼らが行く先々でトラブルシュートを行うのはそのアテみたいな感じで、トラブルそのものに関する意味だとか世界のありかたとか、もうどうでもよくなってるのではないかとすら思える。やっぱりこの作品の特色は1クール目4話あたりで終わっていて、それまでに築き上げられた関係性に人気が出て、あとは引き延ばしに次ぐ引き延ばしという構造になってるとか?。まさかねぇ。

第一部完

 変身ヒロインのやつ、レイドイベントが始まり、イベントマップではなく、行動力とは別のポイントを消費してレイドボス討伐に参加する形式なので、行動力が余る。なので、それを利用して懸案のラストバトルに取り組んだ。

 レイド形式なのでとにかくボスの耐久だけでなく、攻撃力も凄まじく、4秒ごとぐらいにかならず敵の必殺技が飛んできて、そのたびにこちらのユニットがボロボロ落ちる。結局ちょっとしか殴れなくても戦力を擦り減らして徐々にHPを削る形式。ただ、フィーバータイムがあって、その時はこちらの攻撃力も防御力も一時的に上がるから、そのゾーンタイムを利用して一気にHPを削ることになる。
 こちらのデッキはゼブたん、ミカちゃん、ノノノ、エイム、オバ…じゃなかった天使長が第一優先枠。フィーバータイムの起動はこちらで制御できるので、必殺技ゲージの溜まり具合を見ながら調節することになる。まぁ別に舐めプでも行動力を大量に消費して何度も繰り返せばいつかはクリアできる形式なのは前にも言った通り。いろんな工夫はできるだけ最小限の手間とコストでクリアするためのもの。ノノノがバッファーなので、こいつの必殺技の起動に合わせてゾーンに入る。ゾーン時間は極めて難しいのだが、この間にできるだけ他のキャラの必殺技も入るようにすればよいのだが、今まで雑にプレイしてたのでそんなに詰め切れるものでもない。それでもゼブたんの必殺技で一回五万ほど(いつもは一万前後)の与ダメ数字を見たからちょっとは甲斐があった。結局五回ほどの周回でボスは沈んだ。
 エンディングシナリオは、要するに、オラたちにみんなの力を分けてくれ的なもので特にこの作品独自のものがあるとも思えなかったのだが、さすがにカタルシスは得られた。第二部が控えているようだが、それまではメインストーリーに外伝的なシナリオが追加されてるっぽい。オバ…じゃなくて天使長もその外伝シナリオに登場してるっぽい。
 っつーか、メインシナリオでも主人公にアレはアレでイケると言わせてたように、オバ…じゃなくて、天使長もなかなかグッとくるように感じてきてる。好感度上げのためにホームキャラに設定してるが、エエ歳コイてその露出度の高さは…うわキツになるかならんかぐらいの微妙な塩梅がよー出来とるわという感じ。ストーリーはまだ加入シナリオすら読んでないのですべてのシナリオが開くまで楽しみに待ってるつもり。

花嫁アサギ引けた。

 イベントシナリオがまぁまぁよくできていたのか、ちょっとムリして新キャラを回してみた。

 単発チケット×10連を三回と11連チケットを一回/石11連を五回やって最後虹が二枚で来て、PUは後ろの方。SRは3%なので合計三枚はほぼ確率通り。PUも1.5%だから、60連程度で来てほしいところだが、まぁこんなものか。五車で消費したうえにさらに石を使って11連三回分しか残ってない。早速超人有利のマップに出撃させてみたが、まだ装備枠が開いてないのと、やはりスキルを重ねないとダメなのか、強いキャラなのは間違いないが、手持ちのユニットに比べて飛びぬけてるという感じはしない。
 イベントシナリオが、調査のため新婚を装うというものだったから、おそらく仲良しシナリオもそれに準拠したものなのではないかと思ってる。なので、好感度Maxになったら珍しくシナリオを読むつもり。

トモダチゲーム#9

 かくれんぼゲームの続きの巻。主人公がメガネ君に食料を届けるために足止めした手段は、こう、誰にでも通用するような納得のいく手段とまでは言えないような気がするのだけども、所詮作り事だしドラマとしてはそんなに悪くはないように感じた。とはいえ、結構致命的。誰が自分の監視役になるのか、あのとき運営の女に一人だけついて、主人公を追いかければほぼメガネ君を見つけてそれで相手チームの勝ちになるので…。
 というより、この一連の主人公の振る舞いが、メガネ君からの絶対的な信頼を得るための芝居のような気もするのだけども、別に主人公の行動の目的が一つに絞られてるわけでもないので、そのへんはなんとでも。
 しかし、次回でこのかくれんぼゲームも終わりらしい。個人的には割と面白く感じてたので、もう終わりか…もったいないぐらい。すごろくゲームはなんか長いなぁと思ってたのだが、話数的にはそんなに変わらない。しかしこれ1クールなんだろうか?。そうだとするとあと3~4話、というか次回はこのかくれんぼゲームの続きだから、その残りで話が終わるとも思えん。やっぱり続きが気になるのなら原作へという誘導なんだろうかねぇ。

バディゴル#9

 日本での転校先がライバルの黒髪ロングの学校だった件について。日本に来ていきなり会いに行くのはともかく、ここで同じ学校に配置してしまうとなかなかライバル関係を維持しにくいんじゃね?とは思ってたから、意外も意外。なのだが、他の学校を今までに描写していたとはいえ、この学校と対等な位置関係に描いてなかったから、よくよく考えたらそうなるのは不思議でもないか。でもなんかど真ん中ぶち抜くような勢いだな。
 今回は状況整理だとは思うんで、ドラマとして何か見どころがあるというほどでもなかったが、個人的には主人公の去就を気にしてたから特に問題はなかったというか。まさか日本に来てとりあえずの仮置きってことはないよね…。
 しかし日本語の処理はワロタ。まぁ気にしてたら話は進まんわな。

勇やめ#9

 主人公が魔王に正体を明かす話。今までがビジネス指南書という体裁だったから、いきなり物語としての展開が激しくなってついにエンジンが!とも思うんだけど、なんか今回はほとんどが会話劇なんだよな。魔王の目的である賢者の石が実は二つあって、もう一つは…の流れはギミックとして面白いんだけど、もしかしてそれだったら賢者の石は他に複数あってもおかしくね?とか考えてしまう。ヒキの展開も熱いんだけど、人間との和解が…という話を散々してたのだから、番人と戦って倒すのではなく、やはり若いという方法が正解なのでは?とも思ってしまうが、そのへんの答えは来週までお預けといったところ。
 物語の構成とかは上記の通り粗が目立つ感じなんだけど、物語のテーマがしっかりしてて、そこを外さずに組み立てられているようなので、その粗が物語全体を崩しているという印象はないからあまり気にならない。説明台詞もかなり多いんだけども、実際のところ退屈しないで視聴していられたし、サブキャラの表情もつけられていてそれなりに動画にした意味もあったんだろうなとは思う。