星ニナ#9

 故郷からの使者には思い合った王子が…の巻。主人公が種を蒔いたのが結実して収穫期って感じやね。しかし恋愛模様が切ない。今期ラブコメが不作だというが、コメディではないけど恋愛要素では結構いい線いってると思う。

来世は他人#9

 花火大会の見物客のあいだで乱闘する話。どうせ主人公側が勝つってのはわかってたのだけども、なんで喧嘩してたのかとか、他の勢力が首突っ込んできて、その思惑がよくわからんだの、割とスッキリしない話。まぁ今回の話がクライマックスっぽく見えて実は導入部だとしたらそれはそれで意図は分かるんでこんなもんかな。極限状態で垣間見えるそのキャラの本性だとか、そういう裏の顔が露わになるみたいな見せ場は前回で済ませてた…ってとこだろうね。

精霊幻想記2#9

 魔物が城壁内に侵入し、しかも本命が屋敷内にも潜入して絶体絶命の雰囲気。何ともヘンな感じ。シナリオにテンポ感も躍動感もなくて、いかにもいろいろもたもたしてるなという印象なんだけど、おそらくこれは狙ってやってるんだろうなという感じ。主人公が魔物に襲われそうになった市民を助けるんだけど、その助けた市民との会話がホントもたもたしてて、かなりストレスを感じてしまうんだが、おそらく町の人がパニックにならないよう主人公は丁寧に対応してて、主人公も事態の把握だとかいろいろやりたいことはあるんだろうけど、つっけんどんに対応してしまったらこの非常事態にさらに不安にさせてしまうから仕方がないけど歩調をあわせるみたいな表現にしてるのはわかるので、ある意味堅実な仕事だと思う。普通こういう襲撃シーンだと、対応している都市の守備陣が勇敢に戦っていかにも奮闘してます…と派手に演出するもんだけど、戦いの描写としては落ち着いいていて、町全体からしたら門付近の戦いが町中にとどろきわたるということもなくなんか遠くで騒ぎみたいなのが起こってるなーみたいな描写もちょっとしたリアリティがあっていろいろ感心してた。そういうスケール感がなんか嬉しいというか。パニック映画なんかでもそうだけど、逃げ惑う大衆の人口密度が大きくて、怒号や悲鳴が飛び交うみたいなシーンが多いけど、実際の避難ってこんなもんなんだろうねーとは思うけど、芝居としては見栄えはせんワナ。
 ただ、魔物とか守備隊のモブキャラがCGモデリングで動かされてるのは今日を削がれる感じ。個人的にはアレだったら止め絵の紙芝居の方がマシかなー。
 まぁなんにせよ、今回の話は屋敷に敵三名が侵入しました…、城壁の魔物は陽動でした程度なのでなんとも間延びしたもの。ただ、この作品は展開が遅くていつも通りって感じかもね…。

夏目7#9

 ビワを取りに行って、祓い屋の神を迎える儀式に出くわす話。うーん、退屈はしないし、エピソードとして整ってるのはわかるんだけど、やはり最近のこの作品はヒトとヒトとの関係性に移行してるのがちょっと…。自分は割と主人公が妖怪の抱えてるものを解決して名前を返すみたいな話が好きなんで、そういうヒトとアヤカシとの関係性を描いて欲しいとは思うんだけどね…。ただ、タイトルにある「友人帳」からすると、かつて親戚中をたらいまわしにされて孤独だった主人公が、彼の異能として妖怪が見えるからそれとかかわらざるを得ないという状況から、アヤカシではなく人間との関係性を深めて一人ずつ友人を増やしていく…という意味では全然脱線してないのでそれはそれで構わないんだけども。
 原作はまだまだ連載は続いていくのだろうけども、アニメはかなり長期化しちゃってるんで、主人公が人間の友人をたくさん持てて双六としては「アガリ」という状況でシリーズを閉じるのかもしれないね。