まどめ#10

 家でしたょぅι゛ょ龍を追いかけてトラブルに巻き込まれるの巻。設定はJRPG風だけど、結局ホームドラマという分類のようだね…。そういうユルい設定だと分かってしまえば、予定調和エピソードばっかでもあんまりストレスを感じなくてありがたい。ただ、物語としてのパワーはどうもね。割と物語を構成してる要素はうまく配分されていてそれなりに見ごたえはあるけど。

ゆるキャン△3#9

 黒髪主人公のソロキャン回。ようやっとこの作品に期待していたものが見られた…という感じ。こういうのでいいんだよ。気軽というほどでもないけどそれほど気負わずにゆるーくキャンプするってこういうことでは…。キャラを女子高生にしてるのもそれがキャッチーなだけでというのはわかるんだけど、個人的には女子高生がキャッキャウフフしてるのをこの作品には求めてないんだよな…。

花野井#9

 相方の誕生日を祝うにあたって色々。日本の場合、個々の誕生日を祝う風習は前近代にはなかったわけで(数え年なので新年に全員をひとまとめに祝ってたということになる。)、近代化の過程でめんどくさいことになりましたね…という感じ。正直なところなんで一年ごとに祝わなくてはならないのかもよく考えてみたら不可解。一年というスパンや、暦というのはそもそも農作業が基準なのであって、それを失敗してしまうとショック量が得られなくなって死んでしまうからだから、よく生き延びましたよね…という確認に過ぎないわけで、一人ひとりがその農事歴のいつ生まれたのかなんて些事だし、これだけ食糧生産性が安定してほぼ植えることが無くなった現在、個々の誕生日だけでなく、祝う必要すらなくなってる筈なんだけど…。
 ここにきてようやく男の方の精神が安定してきたようで、不穏な要素が薄れてきてる。だから剣呑さが失われて面白くなくなるってこともなく、関係性が組み立てられていくそのダイナミズムが一つの面白さとして現れてあんまり退屈はしない。

声優ラジオ#8

 金髪主人公が演技力に悩む話。ここにきてお仕事そのものにクローズアップ。なんかこれ見てるともう今ドキの声優の演技力にはほぼ問題がないってことがわかってくるね。割と声優の演技に文句をつける人が出てくるけど、あれはディレクションの結果であって、監督や演出家の意図がわからない視聴者が誤読してるだけ…みたいな。これだけ声優のワナビーが多いと競争も激しいし、実力の無いものはそもそもオーディションでふるい落とされてしまうという。劇中では金髪主人公が悩む展開にしてるけど、実際の現場だとめったにないことだろうし、経験の少ない新人は、その初々しさを買われての採用だとか、大人の事情wwwなどが理由になってくるから、今だともう演技力自体に文句を付ける場面はないだろうな…。

怪異と乙女#8

 主人公が昔見つけた古書店編。こう今までのようなトラブルという、物語としての激しさはないんだけど、なんかしっとりとして今までのエピソードよりしみじみとさせられた。こういうのええわー。

喧嘩独学#8

 テコンドーの実力者に勝ってしまう話。主人公が努力してそれなりにスキルや体力をつけてるのはわかるんだけど、やはり付け焼刃でなんとかなるほど格闘技の世界は甘くないと思うんで、ファンタジーやなという感じ。このへんのシナリオはもうホント古臭い。
 韓国といえば、大学進学率が90%という日本とは比べ物にならないほどの学力社会であって、それだけ勉強に注力しても財閥系の大企業に入れないともれなく底辺の生活が待っていて、その大企業に入れたとしても企業内での競争は激しいし、定年退職しても焼鳥屋をやって食いつないでいかないと生活が厳しい…という話を聞いたことがあるので、主人公達が弱者でありながらも弱者であり続けることが許されず、常に何か稼げる方策を探し続けて食いつないでいかないといけない…という切迫感がダイレクトに伝わってこないとなぁ。いやまぁ本場の半島の視聴者はそれがアタリマエの感覚だから、主人公達が危険であるにもかかわらず金儲けに必死になることも前提条件として身についてるからこれでいいんだろうけど、日本人だとこれだけ格差が激しくなって生活が苦しくなっても、汚職まみれの政権に何一つ文句を言わずに肉屋を支持する豚になっちゃってるから、キワモノとして扱ってるだろうけど、近い未来日本もこうなるというのにリアリティを感じずにいるんだろうね…。ただ、この作品がアニメ化されたのには、プロデューサーなどのスタッフは日本もこうなるみたいな警告の意図があってのことだと思うんだけど。

バーテンダー#9

 主人公の先輩と久しぶりに顔を合わせるの巻。主人公の師匠に当たる人が独居老人になり一人で入院生活してるという、「バーテンダーとは生き方である」の末路が示されるのもなかなかクるものがあるな…。このアニメの初期は、別に蘊蓄モノであっても構わないし、ASMRっぽい演技鑑賞アニメでも構わないと思っていたんだけど、なんかこっそりドラマ部分が力を帯びてきた感じ。これまでの描写でバーテンダーがいかに客の精神状態を読んでホスピタリティを発揮してるかという描写を尽くしてきたわけで、ある意味接客業の極致を示してきたわけだけど、飲み屋だけじゃなくて一般的な接客業に対する応援歌&鎮魂歌的役割も帯びてきて一気に深みが出てきた感じ。