キノの旅 第2話

 ホローポイントかよ。
 市民権が要らないのなら勝負はしなくてもよいのだろうけど。幸せそうな国だという噂は本当だったのだが、そうでなくなったという。しかも不幸な目にあった夫婦の片割れに半ば騙されるような形というのがちょっと救えないといえばそうなのだが、そこがスパイスになっている感じ。
 しかしなんだな。前回もそうだが、国のトップになって法律を変えて好き放題とかもうずっぽし当てはまるという。勝負を請け負ったキノゝ狙いも、決勝戦での対戦相手の元王子の狙いも容易に推測できるような作りになっていて、そのへんこんなミエミエでよいのかとも思うんだけど、やはりこれはちょっと先の展開が読者に予想できるようにして、物語を前に駆動していくやり方のちょっと酷い形だと思うとまぁそんなに悪いものでもない。物語の先が読みやすい分、ではこの国や王はなんのメタファーかに時間を割いて考えてくださいってことだろうし。
そういやキノって女の子だったよなとぼんやり思っていたら、今回の話の最后で示されてた。なかなか親切。