魔法使いの嫁 第6話

 チセも大概騙されやすい精神性なのかな。
 それなりの期間一緒に暮らして信頼感も確証できたのだと思うが、構造的には監禁犯にやさしくされてほだされたようにも見える。魔術師に心配されるというのもまぁわからなくもないわけで、そのへんエリアス側に偏って描写しているというのも考えようによっては危険ではある。
 ティターニアとかオベロンという命名が気になって、メンデルスゾーンとかシェークスピアとかそんなのかと思って調べてみたらビンゴ。で、調べてみるまで知らなかったのだが、これ、別にもとからある神話とか伝説から借りて来たのではなくて、中世の創作らしいな。
 で、今回チセが倒れた原因の説明も、スレイ・ベガは魔力の器であって、チセはその魔力を失ったからというもの。魔法が精霊の力を利用するもの、魔術は技術としてのものという説明があったから、魔力の強さは借りる精霊によるものであって、魔法使い自体に魔力があってという話ではなく、精霊の力を借りる際の知識のようなものが魔法の本質なのかなとか思っていたから、うーん、やっぱり世界観はJRPGなのか…とちょっと萎えた。どうせこの作品はイギリスに本来伝わっている神話、例えばケルト神話とかも背景に据えていそうなのだが、そういう歴史にによらない設定までごちゃまぜにして設定が組み立てられているというのを考えると胡散臭い感じ。原作者もわかった上で物語を組み立てゝいるだろうからフィクションの楼閣の上にフィクションを組み立てゝまで訴えたいものはなにか?と考えると先行きが不安なところではある。まぁ日本人の女子高生のようなものを主人公として登場させていきなりイギリスを舞台にするって無茶ぶりだったわけで、いまさらオメー何言ってんの?と言われたら返す言葉もないわけだが。