恋と嘘 第2話

 ん?、なんか話が動くぞ。
 許婚の真田の天真爛漫さが高崎サイドの陰鬱さを打ち消してよい感じ。真田が女子校ということで、前回言ってたようにいちおう良妻賢母型の教育をいくらか社会が用意しているってことなのかな。
 ちょっと考えてみたら、男子校・女子校という別学が忌避されて共学化が志向されてかなり時間が経っているので、そのへん過去の雰囲気を今持ち込んでも読者にはポカーンなのかも。
 しかしやっぱ社会システム面がよくわからん。国がめあわせるだけでは少子化は解決せず、子をなしてこその少子化対策なので、結婚してもDINKSでは失敗だし、夫婦で二人の出生だと均衡にしかならないから、前回の冒頭の人口ピラミッドの末広がりを実現するためには三人以上生まねばならないはず。で、子育てはどーすんの?といった感じ。安直に考えると今の日本のように保育園に預ければという話なのだろうが、それだと国民が生んだ子供の世話のために、女は結婚しても保育士として働かねば…とか、やはり女は家庭で子育てという話にしかならず、そこには今より過酷な保育ブラック労働の先鋭化とか女は家庭を守るという旧態しかありえん。今の分析だと女の賃金労働者化は少子化と不可分の関係なので、少子化が解消してるってことはほとんど女性の社会進出は起きてないはずなんだが、そのような状態にも見えずでそのへんなんとも。