夏目友人帳 陸 第6話

 妖怪を描かずにその存在感を示す回。
 昔友人と話をしていてこんなことを言われたのだが、大抵のゲームは敵が弾を撃って、その弾がとんでくる様子が描かれて、プレーヤーはそれを見て避けるのだが、それっておかしくね?ということ。普通例えば敵が拳銃でも持っていたら、プレーヤーは敵と遭遇して敵が拳銃を構えるなりしたのを見てアクションを起こすのだから、そういうゲームがあってもおかしくね?といったもの。おそらくそのときはそういうのがあるんだとゲーム名を示されたような気がするのだが、そのゲームがなんなのか覚えてない。今回の話を視聴してそういう話を思い出した。
 まぁそんなヘンな話を枕に置かなくても、大抵の視聴者は夏目の資質についてわかっているわけであり、見えない妖怪はいわば視聴者にとっては物語を理解するための補助線として実際に見えているわけであって、わざわざ指摘するほどのことではない。が、しばらくぶりに脇役視点での話を見て結構新鮮さを感じもしたのでちょっと整理してみるか…程度にでも。
 しかし、西村は夏目が助けたことになっていて、じゃあ北本の父が不調なのも妖怪が原因なのかとか思ってしまう自分も大概業が深いなぁと思ってみたり。とはいえ話の最初はてっきり多少の人間同士の軋轢はあっても妖怪の出てこない、どちらかというとのんびりした話になるんだろうなという気がしてたので。