夏目友人帳 陸 第5話

 解決もHAPPYでなくて撃退ENDにしちゃうんだな。
 力を失った祓い屋の家の内部に入り込もうとしてたのはかつての式で、災いをもたらそうとしてたのは事実だが、再び一緒にいたいと願ってのことだったとのこと。結局契約解除で無関係になることを選択。
 ちょっと今までのトラブルシュートものとは毛色が違ってたので違和感があるというか、個人的にはちょっと雑に感じた。そもそも元の祓い屋に災いをということであれば、家の外に出たときにそうすることが出来たというのは作中でも述べられていたし、家の中にいる銀髪の式と連絡が取れなかったとも思われない。今回の結末が契約解除だったから、久しぶりに友人帳のネタと被せており、また名取がその友人帳についてなにか嗅ぎ取ったという流れなので、そのための展開だとは思う。いつもだったらおそらく夏目は外の式と交渉して、災いをもたらさせないようにする代わり、結界の札を外してお互い存在が確認できなくても一緒に居られるようにするとかそんな結末にしてるんだろうなとは思うが、まぁそういう展開だって予定調和のマンネリと言われたらそうかも。
 しかしまぁ今までのトモダチアピールの胡散臭さも、今回の流れで氷解というか、もう誰も彼もが他者とのつながりを重視する「つながり症候群」であって、名取はそれを逆手に取っている模様。優しさというのはともすれば他人に付け入られてしまう隙になってしまうというのはまぁそうなんだけど、このシリーズも6期になっているので、今更というかようやくそこに入ってきましたか…といった感じ。最終的に名取がどういう態度に出るのかはわかんないが、基本現段階では社会資本をマネタイズする、つまり社会は壊して私腹を肥やす現状の自民盗と同じ立ち位置ではあるので、ちょっと楽しみなところではある。