ViVid Strike! 第8話

 おっ、おい、そこ蓋の上。
 今回はちょっとおゝっと思った。今回の対戦描写の序盤は周辺キャラの説明がないとわかりづらかったのだが、中盤あたりからはちゃんと描写が何を意味してるのかゞちゃんと伝わっていて、むしろ周辺キャラの説明が余計と感じるぐらい。前回はアニメーションが省力化されていて迫力も説得力もなかったが、今回はそれとはうってかわって対戦の緊迫感が半端ない。個人的には途中挿入されてた生活環境の違いとかそんなのはいらなくて、そんなの最初っから都築真紀は本気じゃないって思ってるからあ〜はいはいといった感じでむしろ白ける。ヴィヴィオが倒れてからの彼女の回想なんて特に要らない。これがなきゃもっとよくなってたのになぁと思うぐらいだが、さすがにあとあとの展開に必要だろうと思って入れてるんだろうから保留といったところかな。
 うーん、やっぱりこの中盤のそれなりに物語の後半のためには話の整理なり段の踏み換えの重要なときにこう格闘の気合の入った展開をもってくるあたり、やっぱこの作品は社会問題になにか訴えたいものがあるとかそんなのではなくて、格闘技の楽しさあたりを描きたいという欲望のもとに作られてるのがわかる。いや、それはそれで構わないというか、そういうのをテーマのひとつに据えるんならいっそのこと中途半端はやめたら?という感じ。リング上でのユニフォームはこう袖が長くてなにやってんだ?という。パンチを繰り出すときに邪魔だろうに、なんで?という。別にリアリティを重視しなきゃって強く思うわけでもないんだが、あれ、パンチの際に袖が空気をはらんで抵抗になるとかそういうんじゃなくて、「邪魔になる」と思ってしまうそのことが精神的に作用してパンチの威力を減ずるので、やっぱ必要ないんだよな。むしろあんなアウターウェアなんてないほうが、上半身の姿勢を描けるので、体重をかけて繰り出すパンチとかの描写が筋肉ムキムキでなくてもやりやすいはずなんだけどね。まぁひとつ考えられるのはあのアウターがなければ本当に体の線がはっきりするのでエロエロになりすぎるとか、体の線をはっきりさせたらある程度筋肉質に描かないと格闘モノとして訴求力が弱くなるが、(ロリ)キャラ造形の方針からそれはできないとかいろいろ考えられるんだけど、あんた描きたいのはストーリーじゃなくて格闘そのものなんでしょと思うと、なんかもったいないというか。やっぱ突き抜けたほうがよかったんじゃね?といったところ。いや、ホント、ファンタジー格闘モノとしてのバトル描写は今回高く評価してる。