うどんの国の金色毛鞠 第8話

 主人公の元職場の後輩の恋愛ネタは要らなくね?。
 うーん、今回は個人的にはお断りしたい感じ。子供がいなくなってあたふたするというのは定番のネタで、自分は子育てモノとして一番嫌気がさすもの。いやまぁいくら定番だといっても、これはそれほど大切だと思うんなら片時も目を離しとくなという保護者へのメッセージだし、この作品についていえば、主人公がそれだけの思いを抱いているということを示して本当の親子になったという象徴的なシーンになるので必要がないとまでは言わない。が、これを目にすると自分はかならずしらけてしまうので、まぁそれだけの話。
 昔のドラマだと割と子供側から親への贈与があるというパターンが多いのだが、本作ではポコからの贈与がないというのがまぁ現代的というか、端的にいえば「かわいゝは正義」。但しそれが現代の実態に沿っているかは別問題で、個人的にはそういうメッセージは逆に親を追い詰めるんじゃないの?と思ってしまう。
 このような子育てモノが罪深いのは、昨今流布されている風説「社会全体で子供を育てるべき」という詭弁を正当化するものって観点があって、やはり子育て要素が濃くなると眉に唾をつける回数が増えてくる。結局のところ最終的には子供は親の所有物であって、社会で子供を育てるべきってのは餓鬼をネタに貧乏人からカネを吐き出させようとする特権階級の策謀なのであって、その顕著なのが最近の子鼠の息子の子供保険だったりする。子供は社会の…っていうと反論しづらいからそれでカネを奪うって寸法だ。自分が子供の頃を思い出すと別に保育園なんて一般的ではなかったし、それに子供を預けられないからとかいってる親を見ると甘えてるんじゃね?とか思う。餓鬼にカネがゝゝるようになって大変だとも思うが、いや思い直すと、それだって子供のためならとなんでもかんでもコストを増やす方向に誘導されて今までの親世代がどんどん餓鬼にカネがゝゝるような構造にしてきたという経緯があって、なんつーか、自業自得なんだよな。
 この作品の子育ての様子はまだそのような愚民の身勝手な実情について触れているわけでもなく、今のところ特異な家庭の一例として示しているだけなんだが、そのへん気をつけてないとなんかヘンな通念を仕込まれるかもって予防はしとかないとなぐらいには思っておいたほうが良い。