甲鉄城のカバネリ 第8話

 美馬は三国志でいう呂布の立ち位置かと思ったんだけど。
 なんか強くなければ…という言説はどこかの国のどこかの政権が言うところの農業を成長産業にといゝながら切り捨てようとしてるのと重なる。生駒はどうなんだろ?。前に無名と生駒は共産党の立ち位置に近いとかいう趣旨のことを述べたが、今の生駒は自立した市民に脱皮している。ほんでもって甲鉄城の作業員あたりもそういう立ち位置。
 美馬側の、カバネを倒すためにはカバネを知らねばならないとか、今彼らから発せられる言説はあまり違和感がないようなものばかりで、今のところ怪しさを生駒が指摘している段階。結構生駒の観察眼とか状況判断はバカにしたものでもなく、必要な情報は集め自分の頭で考えて判断し、自ら戦うというありうべき姿になっている。美馬も基本それに準じた構造なので、そのへん今から対立構造にしないのは定石どおり。
 バイクのような乗り物が出てきて、機関車に使われている技術からするとありえんだろとは思うんだけど、そのへんは雰囲気作りと流すのがよいだろう。蒸気機関であのバイクを体現するほうがおかしいしなぁ。
 まぁ今までの物語に使われてきた要素を切り貼りして、テキストゝしてのこの作品ならではのものが今一見つけにくいが、メッセージ性は今の情勢に合っているし組み合わせは良く考えられている感じ。最初新幹線を実現するときに、既存技術だけを組み合わせて新規要素はできるだけ排除して信頼性を重視したらしいが、この作品もそんなところかな。