ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った? 第1話

 話自体は今までの和製ファンタジーにありがちなものばっかなんだけど。
 いちおう全話確保済みで感想スタート。初めはオンオフ混在のドタバタラヴコメかと思っていたら、メインヒロインは不登校というのを目にしてしまったので、題材的に自分的に惹かれるものが。原作未読。
 昨今は不登校対策にフリースクールというものがあり、報道なんかを聞くとフリースクールでの経験を学校教育を受けたのと同じように認定すべきという情勢。不登校という用語が登校拒否と言われていた時代からもう何十年も経っているのだが、このような現象が三次ドラマとしてはちょくちょく取り扱われていたよう泣きはするが、アニメとしての取り扱いはそれほど多くなかったような気はする。そもそもこれだけ不登校の事例が多くなり減る方向にちっとも変化しないこと、あまり意味のあることではないのかもしれないが、不登校の原因が(個別に判断されなければならないのだろうけども)ちっとも特定されないこと、その要因の一つとしていじめなどもあるんだろうけども、学校ではそれが恒常化してしまっていること、おそらく学校が学力で二極化してしまって、二極化しているうちの低いほうではいじめの要因の一つとして知識伝達の場として機能していないことが考えられること、二極化しているうちの高いほうでも別に不登校は生じていることなど、そもそも社会として考えるべきことは多いんだろうけども、基本それらに対して教育行政(立法)はそれをかなり無視していることなど、問題は山積。しかし物語の場ではそろそろ実感を伴わない仮定の話ではなく、社会問題化していることについて一旦受け止めた上でテキスト化するという段階に入っているんだろうなという一つの時代に差し掛かっているのかな。リライフの放映が始まった段階であり、ちょっとこの作品を見て思うところがあればというちょっとした興味から選んでみた。
 いちおうラノベ媒体だから、物事を深刻化して提示はしないんだろうけど、そのへんは逆に生々しくても困るってところだろうからリアリティの有り無しに深入りするのは野暮というもの。感想を書くにしてもこの作品に対して思うところというより、現実とのリンクについて妄想を述べることを主体としたいが…。