ステラ女学院高等科C3部 第12話

 うーん、物語としてはもう終わっちゃってるってことなんだろうね。
 ゆらが帰ってきて、そのらの送別サバゲ大会に参加して一同大いに楽しむの巻。こうやって一連の流れを追っかけてみるとなんじゃそりゃといった感じ。ゆら視点だと、高校デビューを志してサバゲに入ったものゝ、そのらに求道者としての心得を教わったら勝負にこだわりだして、勝手に盛り上がって居づらくなって放浪、なぜか天啓を受けて古巣に戻るというもの。最后のサバゲ大会が、スタッフが考えるありうべきサバゲの楽しみ方とでもいうのなら、それはゆらが入部したときの姿そのものであって、そのあり方を勝負にこだわりすぎたゆらが壊していたゞけジャンかと。とはいえ、そのら以外の部員は、それまでナァナァでやっていたのを頭に血が上っていたゆらに基本を叩き込まれて、おそらくスキルが上昇しているだろうから全く益がなかったともいえないという。
 ゆらが勝負にこだわり始めてからなんか違和感がぬぐえなかったが、こういう結末だとちょっと着地に失敗したのかなという気がしないでもない。サバゲという題材をどう考えるかなんだが、現時点ではメジャーな運動系の部活動ではないのだから、趣味性の高いものとしてもうちょっと肩の力を抜いた話にしても良かったのではという気がする。いや、別にメジャーなスポーツであっても、学校の中では人気がなくてという設定でも良いし、サバゲがメジャースポーツであったならという仮想世界を組み立てゝ、スポ根やるってのでも構わないのだが、これだと、突き抜けている様でいながら実は中途半端。求道&人間ドラマに傾斜するんだったらなぜ題材にサバゲ?と思うし、初心者向けにサバゲ誘導するんだったら、なんで求道からの人間関係の軋轢?、しかも、主人公が勝手に自爆してるだけだしといったところ。
 なんつーか、GAINAXだけにガンバスター体質がまだ直ってないのかねぇ。もうそういう時代でもないと思うんだけど。しかもガンバスターは自覚的にやってるからネタもキレっキレだけど、これはヘンにまとめようとしてるから劣化ガンバスターにしかなってない。