輪るピングドラム 第8話

 いよいよgdgdしてきたか。
 多蕗が荻野目の手の届きにくいところに移動しつゝあり、起死回生の策を弄するも失敗、ピングドラムと目される日記は奪われる(おそらく高倉兄)途中破損して半分失って茫然自失のところをトラックに跳ねられる寸前高倉弟が犠牲になるというお話。なんか一気に物語として陳腐化してきたような気が。高倉弟に焦点を当てれば、妹の命が一番なのに、彼自身の心情に沿ったやり方で満足に荻野目の支援をやり遂げることも出来ずに、納得して日記を貸してもらうことも出来なくて、挙句の果てにペンギン帽の指示も無視して荻野目の邪魔までしてしまう始末。かといって日記を奪うこともせず、一体高倉弟にとっての妹の命の価値ってどうなってるの?といった感じ。物語として、未成年に一線を越えさせないような展開はテキストスタッフは心がけているのはわかるので、高倉弟に「無能な味方」を演じさせているのは明らかではあるが、これによって視聴者に何を訴えかけているのか不明。
 高倉兄がなにやら手を汚していることは描写から類推できて、その対比として高倉弟は手を汚していないが、その分彼は綺麗事は言うが何も犠牲にしていないという構造からの交通事故は、彼も犠牲になったという段階ではあるが、どうにもな。高倉弟がスマートに難事を解決してしまうと物語にならないから、gdgdにしてるのはわかるんだけど、じゃぁそうすることによって視聴者に語りたいことが何か?という見極めができないとなんとも。少なくとも現段階では高倉弟は自業自得という印象しか持ち得ないが、以後どうなるか?。