異能バトルは日常系のなかで 第6話

 紗弓って先輩だったんだ。
 まぁ確かに思い起こせばずっと先輩といってたような。が、このアニメだと年齢差を描けてないのな。というか、意識的にそうしてるんだろうか?。基本構造は主人公以外のヒロイン達は等価だろうし、物語上紗弓を上の存在と描いてしまうと確かに紗弓の存在が浮くか、物語上でなくても彼女が組織の中心っていう構造が出来上がってしまい、それは確かに作品のあり方を壊す。今まで自分が見てきたアニメだと、そういう先輩という存在は集団の上に立たせながら、その分キャラ集団からは距離を置くというものが多かったので、この構造に自分が戸惑っているだけなんだろう。
 結局こういう作品はヒロイン同士の嫉妬が描かれず、全員がそれぞれの人間関係を持って強固な駆け引きを行うんじゃなくて、担当回以外のキャラは関係性は維持しながらも基本引き立て役に徹するのな。ほんでもって、そういうのは現実から嫌なところを取り除くご都合主義でしかないんだが、ラノベという範疇ではむしろそのご都合主義上等!という態度で、綺麗ごとを抽出して提示するのがスタイルと考えるとまぁ純文学をそもそもはじめから目指してない作品に突っかゝってもなという。