甘城ブリリアントパーク 第9話

 全体の雰囲気からしてテンプレであることをネタに。
 踊り子四人を仲良くさせるために彼女達が力をあわせて遊園地の危機を救う試練に挑戦するというお話。というか、あの四人、臨時で踊り子をやってたのか。試練がまぁなんというか、とってつけたようなものである上に、冒頭のツッコみの通り、試練を乗り越えるプロセス自体がネタになっている。踊り子の様子をモニターしている可児江たちはもう視聴者の立ち位置であり、メタ構造ずっぽし。しかしどうなんだろ?、原作の小説のほうもこうなんだろうか。成功物語の筋立てを冷めた視線で眺めるというスタイル自体そうそう新しいものでもないし、コメディ以上のメッセージ性があるわけじゃなし、いやまぁかといって組織に起こりがちな問題ではあるから問題提起として間違ってはいないんだけど、物語の要素につきものだから配置もしたし、ちょっと遊んでみましたよというおざなり(というスタイル)がそれほど必要なのだろうかと。いやまぁ構成要素の配置に間違いはないんで普通に泣けるといっちゃぁ泣けるんだが。
 欠いてはいけないけど、真面目に描くのもまんまトレースだし、かといって今までに無い新規さを求めて脱線するのもなんだしってのも、ヘンな話テキストベースではつらいものなのかも知れないねぇ。