棺姫のチャイカ 第6話

 今回はサーヴィスカットなし?。
 取引には万全の態勢で取り組むだの、それでも生き馬の目を抜くような駆け引きがあったりだの、仕事の優先順位がひっくり返るだの、ヘッドハンティングだの、物語を進めるというよりは、現実社会での仕事上のあれこれ、その中での生き方に重点が置かれているように感じた。いやまぁ皇帝の遺体を集めるというミッションが明らかになっており、それはまぁある意味旧来のあり方で、結末もそれほど意外性が用意されているわけでもないだろうし、ある意味それを期待するんなら冒頭部を読むなり見るなりして切る継続するを視聴者の側で選べってことだろうとは思う。んでまぁ、確かにこれはファンタジーとはいえ、それに仮託されている現代性に思いを馳せ、キャラクターの生き様に注目しろって作品だろうね。
 で、赤と白チャイカの対比なんだが、これは今萌え作品に氾濫しているデータベース型消費のあり方の変則的な問いかけなんかな?と思ってみたり。髪形のロングショートの違いはあるけど、基本キャラの造形は同一で、属性に差異が与えられていて、なんともトリッキーな提示の仕方。精神性も微妙な相違があって、皇帝の遺体を集めるべきという目的は同じながら、それをどう使うのかについては違いがある。違いを際立たせるためには他の条件を揃えることゝいうのはあたりまえの話ではあるので、アイデアとしては新しいわけでもないが、キャラの造形と属性が固定化されてしまっているような現状だと結構新鮮に映るな。
 OP映像を見ると、襤褸をまとったチャイカらしいキャラが冒頭に映っていたから、やっぱ貧乏人の体にチャイカの頭を移植したとかそんなのか?。いやまぁ首の痣とか時期的にもわざとらしいから、ミスリードである可能性は大きくて、というか、複数チャイカゞいるということを示して、「一体チャイカという存在は何者なのか」なんて問いかけをしている時点で、視聴者が安直に想像してしまえるものであるはずがないとすら思ってしまうのだが。