艦隊これくしょん -艦これ- 第3話

 また我慢しきれずに視聴してしまった。



 第3話にて人死に。まとめサイトさんで、妙にネタばれ危険の注意があって、記事自体は見ないように気をつけてたんだけど、実はそうじゃないかというほのめかしを目にしてしまい、いやもうそれならいっそのことゝ視聴を決意。いちおう実艦はウェーク島攻略作戦で戦闘機の攻撃で実際に沈没している艦だし、轟沈台詞もWikiを調べてみると同じだったので、実は生きていました…というよりは、本当に退場と思われる。
 いやまぁ3話で断言するつもりもないんだけど、アニメのほうはクロニクル的にはゲーム海域やイヴェント海域、もしくは艦娘の登場時期もゲーム実装時期に準拠しているんじゃなくて、実際の太平洋海戦に合わせようとしているような感じを受けた。第1話は赤城加賀の圧倒的な攻撃っぷりからしておそらく真珠湾攻略と思われるし。そうなると睦月夕立吹雪のセレクトが微妙だな。睦月は1942年8月、夕立は1942年11月、吹雪は1942年10月に撃沈してるから、そのへんどうまとめるかだよね?。いちおう大きな流れは吹雪の成長モノということだから、おそらく吹雪は沈まない前提で作ってあるとは思うが、その予測だって怪しい。しかし、夕立を添えてきたってことはソロモンの悪夢と呼ばれた奮戦っぷりを描くつもりが満々だし、そうだとすると改二をアニメで表現するだろう。たゞし、史実に準拠して撃沈順を守れば、吹雪が沈んだからその仇討ちとしてソロモン海戦を描くのは物語的に筋が悪いので、そのへん史実とは変えてくるような気はする。
 ゲームでは艦娘に無理をさせなければ撃沈することはありえないので、そのへん実際に撃沈したというのを考えると以後、人死には出てくると思われる。今回の脚本は吉野弘幸で、そのへん製作サイドに躊躇はない。
 物語としてメッセージ性だとか考えていたけど、よくよく考えたら赤紙一枚で召集される兵隊の人生に、初めっから他者に対するメッセージ性なんてないわけで、戦争に関する悲喜こもごもって態度で実は構わないんじゃないかと思われる。自民盗と違って、製作サイドはゲームやこのアニメが日本軍国主義の復活の呼び水と思われることに細心の注意を払って避けるようにしているように思われるし、いくらゲームが史実のルサンチマンの解消だとはいえ、アニメでイケイケドンドンやるわけにもいかんだろう。いちおうアニメ製作の方針としてはシリアス路線であるというアナウンスもあったし、そこそこ見ごたえのある作品にはなりそう。とはいえ、未だにゲームプレーヤーでない人には視聴を薦める作品ではないというのに変わりはない。
 しかしそうなると、赤城加賀は沈む路線なんだろうなという気がしてきた。声優たちの演技にゲームのような明るさが無く、いわば感情を抑えるようなものに聞こえているのも以降の退場艦娘多数の方向性を裏付けているように思えるなぁ。