銀の匙 第6話

 まぁそりゃ婿選びだろうよ。
 八軒の農家アルバイトの巻。鹿のくだりは覚えていたなぁ。
 御影アキが八軒をバイトに誘ったってのは、やはりもう婿候補として目をつけていて、家族への紹介ってトコだろうね。自分もサラリーマン世帯だったから、農家のそのへんのところずっとわかんなかったんだけど、アキが跡取りとして育てられたんならなおさら、高校へは婿探しというミッションも当然抱えていて、ピザの件からもお眼鏡に適ったと見るべきだろうねぇ。そのへん、八軒→アキ視点しか提示しておらず、アキ→八軒視点がもう隠されまくってるのが(隠していても描いていないわけではない)、原作含めて意地が悪いというか。まぁ今回のお話でそのへん御影家がそういう態度で埋め尽くされているというのが恐ろしいというか微笑ましいというか。恋愛に関して八軒がロマンティックというか舞い上がっていて、逆にアキのほうは現実的過ぎるというか。おそらく八軒が自分に寄せる思いをわかったうえでのさらっとした態度ってのがなんとも罪作りというか、女は強いというか。
 二人がトラックの荷台から見た夜空、まぁこれも画として描けていないのは仕方がないんだけど、北海道の夜空とか、さすが周辺に街明かりがないせいか確かによく見える。自分はニセコでの露天風呂で見たのが近いと思うんだけど、星が近くて深いんだよね。しかし、作中でも開拓時代とか言ってたけど、ホントそれしかないという環境というのがまぁなんというか。