銀の匙 第5話

 八軒のなんだかなぁという感想はよくわかる。
 要するに、鉄オタを見るような感覚なんだろうな。鉄オタが日常の足であるはずの電車汽車に興味を持つのもまぁなんとなくわかるというか。自分がそれこそどこに差があるのか自転車に興味を持っているように。
 というわけで、超巨大牧草コンバインを見に行くお話。最初にミステリーサークルを見せてミスリード、そして真の目的は?という流れ。ラスボスに万人を驚かせるものを用意してその感動を味あわせるというより、その過程でキャラたちが若者らしくハメを外すのを見てチョーダイって構成なのかな。ピザep.でもそうだったけど、巻き込み巻き込まれの妙だわな。
 自分がそれを見て共感できるような歳ではもうなくなっているんだけど、八軒が自分の世界を広げていく様がまぁなんというか典型的なビルドゥングスロマンってなもんか。オッサンとしてはそういう体験がもう無いってわけでもないんだけど、むしろ懐かしく眺める感じ。まぁなんてことはない素材を基によく描けているとは思った。