PSYCHO-PASS 第22話

 システム暴露の日が来るとは。
 今の日本だって、安倍のような国民を見下して止まない支配者気取りのが一定数の評価を受けたりする世の中だからなぁ。シビュラが支配下の民衆を侮って、かつそれが成功してもおかしくない。
 狡噛か朱かどっちが死ぬとか思ってたんだけど、ラストからすると狡噛も生きているっぽいし、槙島が孤独だったという泣き言を言うのはちょっとなぁと思いながらも妥当な結末なんだろうか。まぁ狡噛にしても社会的には死んだと言えるし、刑事に戻れない以上日の当たるところでは生きてはいけないわけで、なんかシステムを守ったところからすると槙島のように世の中を荒らすってこともしないんだろうなとも思うしで、なんとも。
 うーん、どう評価したらよいんだろ?。現代日本を活写していると言えばそうなんだけど、自分的にはちょっと奇麗事過ぎる感じだな。もちろん結末に文句があるわけじゃなく、文句なしに作品の出来はおもろ+なんだけど、なんかもやもやする。この最終回で朱が言ってた法がどうのというのも自分的には空回り。一個人の力が権力の前には無力であるってのもわかるんだけど、現代に抗議するんだったらもうちょっと視聴者に提示する生き方として身の引き締まる形のものが見たかったというか。
 なんか朱が一気に征陸レヴェルまで到達しちゃったのもなんかなぁ。いや、序盤のわかり憎さは自分の理解力が足りないにせよ、大概楽しませていたゞいたので、こうグダグダいうのもなんだけどね。バランスはよく取れてるんだけど、主軸がもっとぶっといのが好みというか。大体オリジナルアニメだってところからすると、日本の現実との対比をしたら面白いとは思うんだが、そういう楽しみ方もなんだかなぁで。よくできたピカレスクロマンだったんだよねぇ。