まおゆう魔王勇者 第8話

 なんか盛り上がってるな。
 女騎士の「この身を捧げる」が、いわゆる「一番欲しいものは与えることによってしか手に入れることができない」という構造を示していてグッとくるね。手を尽くすことで領民の信頼を勝ち取り、しかも奪われそうになって必死に守るという姿はどっかの政権与党に爪の垢でも煎じて飲んでいたゞきたい*1ぐらいではある。
 しかしあと4話。と考えてみると、クライマックスに向けての話運びっぽいね。今までがダイジェスト風味だったことを考えると、構成としてよくできているとは思うんだけど、もったいないのは1クールしかないことのように思える。かといって今までの描写を細かくすればもっとよくなったと考えるのも浅はかではあるんだけどな。わりと骨組がしっかりしてればそれでよしという考えではあるんだけど、なんか事態の推移があっさりしすぎなのと、こゝぞといったところの力の入れ加減のダイナミックレンジが激しすぎてちょっと戸惑う。もしかすると原作はもっと広く深くなのかな。視聴して大いに学ぶところはあるんだけど、返す返すなんか惜しいと感じてしまうな。

*1:どうせそれでも直らないから退場願いたいものだが