Witch Hunter ROBIN 第5話

 ロビンは遠視らしい。やっぱ声優たちのゆっくりした語りが素晴らしい。ゆったりとはしているが、もたつく感じがないので、じっくり聞き入らされてしまう。この後ブレイクする@福山潤とか、@氷上恭子が生き残ったぐらいで、後はもう今ではほとんど名前を聞かなくなってしまった。というか、この時点でヴェテランだったんだろう。なんか声優稼業も人気商売で、一人の声優の活動サイクルが短くなるってのも空しくなるな。昔はどんな作品にも名前を連ねる声優が多くて、またかよと思っていたぐらいだが、新人があとにつかえていて、こういうしっとりしたいゝ演技をする声優の出番が少なくなるってのも心苦しい限り。まぁ昔と比べてアニメの本数自体が多くなっているので、出番を調整したら喰いっぱぐれなく声優界を安定したものとして運営できそうなんだけど、そうなると新人の出番が極端に少なくなるだろうしで、なんとも。
 今回はハンター達がウィッチの正体を掴めぬまゝ振り回される話だった。一般人の犠牲者は出たんだけど、あまり社会に害をなすようなウィッチとも思われず、でも人を恐怖に陥れる動機が今一不明なんだよな。トラブルシュートものとしてもう安定しているといった感じで、しかもウィッチが特定されてハンターに退治されるという解決の方法をとらないのにちょっと驚かされた。フツーは敵味方はっきり分かれていて、勧善懲悪の結末をとるもの。そのへん、視聴者にカタルシスを与えてすっきりさせるんじゃなくて、あくまで話題を提供して視聴者に考えさせるという構造をとっている。今回は若手の担当回ということで、榊や堂島の、深入りはしない紹介って感じだった。ロビンがパートナーということにこだわっているのも面白い。でも14だか15歳なんだろ?。かなり大人びた少女って設定だワナ。
 あと、ダンボールハウスの描写が新鮮だった。都心に出てもあゝいうのを見たことがなかったんだよな。もう10年以上も前のことで、今となっては治安の名目の元警察が追い出すので、公園でもビニールシートを使った簡易宿泊所はなくなっているらしいが、そうなるとホームレスはどうやって生活してるんだろうな?。まぁ駅だとか地下道の階段なんかに直に毛布を抱えて寝ているホームレスは見たことがあるんだけど、それも膨大なホームレスのほんのほんの一部だけなんだろうし。こゝらへんも社会問題について視聴者に問題提起をする姿勢が窺える。