夏色キセキ 第5話

 なんか絵が違って特に優香が別人に見えたよ。
 今回、御石様の出番があるかと思えばなかった。それも二転三転するんだよね。でも冒頭から良好な人間関係が示されていたから、物語のドライヴ役として出番なしというのは納得ではある。いやなんかね、緑とピンクの意の通じ合いってのがわかりやすく伝わってくるので、もうそれだけで胸がいっぱいになるんだよね。
 4人がアイドルになりたい理由もなんとなく示されていて、これも腑に落ちるところがあった。実は第1話から4人がアイドルを目指すというその志を胡散臭い目で眺めていたのだ。結局有名になりたいだけなんだろとかそういうの。実際にアイドルになったら、ファンの百者百様の願望のシンボルになるだけの覚悟があるのか?というのもある。が、今回彼女達がアイドルのどの部分に注目しているのかという説明があったので、あゝなるほど、中学生の今は言語化して理解できているのはともかく、小学生のときからファンだったのも、無意識のうちにそういう部分を嗅ぎ取っていたのかもという想像が可能になっていた。しかも4人の繋がりの象徴にもなっているんだよな。
 まぁおっさんの自分としてはアイドルとして成功するために呑み込まなきゃならない種々の多くのことを考えると、そうそう夢や理想を追い求めてもいられないな、それに「ネットワークはコミュニケーションしない」*1、物事の捉えようは個々の判断に委ねられ、真意が伝わるとは限らないと考えるとゝてもメッセージの発信者として耐えられないんだろうなとも思うのでなんかね。それにアイドルって基本使い捨てられる*2わけで、なんかヤクザな商売と思ってしまうんだよ。でも今回の提示でなるほど彼女達がアイドルに憧れるというのも決して己の自己実現が主目的じゃないんだなとわかると、微笑ましくもなってくるんだよね。

*1:二クラス・ルーマンの言。自分がその意を誤解しているかもしれないんだが

*2:生き残ったアイドルはアイドルとは呼ばれない