なんか恐ろしいな。

 安倍が所信表明演説をしたらしいが、やはり肝心なことは言ってないらしい。マスゴミにカネを渡して自民盗のヨイショ記事を書かせているらしいが、マスゴミにも良心が残っているのがいるらしく、というか前に安倍に恫喝されたことで反発しているんだろうが、安倍に対する糾弾記事も載っている。今回自民盗は参議院選過半数を維持して、その後の法案成立を有利に進めるため、おとなしくしていることが明らか。というより、国民を痛めつけることは極力情報を与えないことにして、自民盗の成果(といってもそれは自民盗だけに都合の良い成果で、国民にとってみれば最悪としかいゝようがないのだが)を吹聴するという状態になっている。
 自民盗は反省したようで、安倍にはなるべく失言をさせないようスピーカーとしての役割しか安倍にさせていない模様。安倍が暴走するとせっかく民主盗を内部崩壊させて再び手に入れた政権を手放す羽目になるというのは、自民盗員全員の共通理解であるらしく、おそらく安倍自身もその雰囲気を承知しているらしい。
 経済に関してはインフレなど言語道断だ。早為替では対ドルで2割も下落してしまっており、数ヶ月後には大幅な物価高が予想される。毎年2月頃には日本企業の決算にあわせて為替取引が集中するので、日銀が円売り介入して日本企業にカネをばらまくというのが恒例だったのだが、今回はそれよりタイミングが早かった。しかしこの円の下落は政府の口先介入もありはするんだけど、日本の産業の空洞化が露呈したという側面もあって、政府の言うことを額面どおり受け取るのは危険だ。原料費が高騰すれば、製品価格は足し算で値上がりするのではなく、掛け算で値上がりするので、最終製品価格はべらぼうに高くなる可能性がある。もちろん高すぎても売れなきゃ利益にならないので、必ずしも上がりすぎて困るという事態にはならないかもしれない。が、原料のコスト高を賃金抑制でなんとかされてしまうこともあり得るので、最悪の場合、物価高賃金低下という恐ろしい組み合わせになることも覚悟しないといけないかもしれない。
 さて、自民盗がなるべく口にしないようにしているのが消費税増税の件。もう自民盗内では増税は規定路線で、あとは国民に対して景気が良くなったということをどうやって偽装するかの段階だ。消費税の増税分が今回も法人税の減税の穴埋めにつかわれるのは明らかで、福祉のためにつかわれるどころか福祉は切り捨てられるわけで、またまた国民はだまされましたねというしかない。それも消費税増税は4年間論議しませんよという民主盗という回避策を経ているのでなんとも悪質。民主盗は自民盗に頭を下げて、国民に足で砂をかけてまで消費税増税をしたので、今更民主盗が消費税増税に反対するはずもないし、反対したところで誰も信じないだろう。生活の党もあれだけ叩かれたら浮き上がることもありえないし、今のところ選択肢がない状態。10年前は選挙でも「カレー味のうんこかうんこ味のカレーか」という選択肢だったのだが、今や「毒入りうんこか劇薬入りうんこ」という選択肢しかないからなぁ。そりゃ投票率も下がるでしょ。結局それが自民盗を利することになるんだけど、じゃぁ民主盗を選ぶわけにはいかんしで、大抵の国民の思考はそこで止まる。
 なんか富裕層に対する所得税最高税率の引き上げだとか言ってるが、アレ、富裕層だけでなくそれ以下の国民も増税かもしれないし、肝心なことを言ってない。賃金を上げた企業には法人税を軽減だとか言っているが、これだって、賃金を上げた分より法人税を払わずに済む額が大きかったら、単に負担を国民に押し付けるだけだし、どんな抜け道が隠されているのかわかったもんじゃない。自民盗がいくら景気の良い話をブチ上げても、結局全部貧乏人に負担が押し付けられることがわかってしまっているんだが、今更本気にする国民がいるのかどうかわかんないが、今自民盗はネットを使って自民盗礼賛の機運を盛り上げる工作を続けており、頭の悪い層が騙されるんじゃないかと思っている。腐ったりとはいえ、まだマスゴミも政府に批判的なようだけど、自民盗の権力構造が強化されるとマスゴミが子鼠時代のように大本営発表を垂れ流すだけの公害企業になってしまうだろうし、なんともねぇ。わかっていても実質何の手の出しようもない状況ってのはもどかしい。