坂道のアポロン 第6話

 なんか気が抜けたような。
 前回濃かったせいか、すれ違いの錯綜する今回はどうにも視聴態度の肩の力が抜けてしまったというか。いや、もちろん退屈だというわけじゃないんだけど。新キャラの美術部員も結局のところ薫と千太郎の友情を深めるためのアテ馬ってことがわかるので、そこらへんは生暖かくということにはなるが。しかし、薫の子供っぽい拗ねっぷりに千太郎が翻弄されるってのがちょっと感慨深い。もう離れがたき仲になっていることがわかって、これまたニヤニヤの範疇なんだよな。
 そういや仕事中にふと気がついたんだけど、この作品もそうだし、つり球も、主人公がまさにターゲット層と同じ男なんだよ。最近のアニメは女に好かれるという設定のリアリティが感じられない男キャラや、実は中身の精神性は男キャラなんだけど、視聴者獲得のため外見を少女にしている女キャラが主人公だったりするけど、これはまさに思春期の悩める男子が主人公。この作品はどちらかというと自分のようなオッサン*1もまたターゲット層であるかもしれないんだけど、つり球はモロ直球。ようやく萌えアニメばっかりという状態から脱却しつゝあるのかな。

*1:ん〜、実は原作者もこれまでの脚本もみな女なんで、というか少女漫画だと思うんで、大きなおねいさん向けだったりする