九州行 第二日目 鹿児島→佐伯

 鹿児島でカンパチのづけ丼を食べ、余裕で鹿児島中央駅11:17発の列車に乗り込むことができた。

 途中桜島の画像を撮ろうと機会を窺っていたのだが、結局鹿児島駅のホームで一枚撮れたゞけだった。

 都城駅。そこそこ時間はあったのだが、なんか無駄に過ごしてしまった。改札口付近にある観光案内所のおねえさんが親切だった。あと駅舎内にあるうどん屋でかけうどんを食す。300円ほどだったような気がする。

 宮崎駅。駅前は街路樹からすると南国のような雰囲気だが、都城駅前がそうでなければそういう雰囲気にはならないように、フツーに冬は寒い。

 改札は同じ場所なのに二ヶ所に分かれており、忙しいときは駅員が二人で対応する。

 延岡駅。16:49発佐伯ゆきのに乗るのだ。待ち時間は20分ほど。人吉・吉松間とは違い、特急ならば何本か通じている。たゞ普通列車だと一日片道3本しかない。うち1本は朝6:00台。2本目が自分が利用した17:00付近ので、後1本はその二時間半後。結局一日目に鹿児島に到着しても、そして二日目に鹿児島を一番に出ても利用できる一番早い列車がこの17:00付近のなのだ。まぁ一日目に鹿児島に到着していたら宮崎駅前を長く散策するつもりではあったのだが。

 佐伯行き列車。こちらは電化されている。

 電車内の案内表示。人吉-吉松のディーゼルが昔ながらの列車だったので拍子抜け。

 佐伯駅到着。宮崎を抜けたので旅行記はこれでオシマイ。
 というわけで、なんとか佐賀・長崎・鹿児島・宮崎に足跡を残して経県値アップは果たせた。が、なんとも慌しい旅だ。鳥取行のときも思っていたのだが、何のための旅なのか?という疑問は付きまとう。鳥取行のあと、職場で話したら「何しにいったんだ」といわれ、自分もともども大笑いしたのだが、正直訪問地になにか魅力的なものがあって行きたかったわけでもない。しかし、経県値を稼ぐという目的を作らねばそもそも家でぐうたらするだけであるので、理屈付けは無理やりなのは承知だ。
 しかし、旅に出たら出たで先を急ぐ感じになってしまう。結局今回は鳥取行のときと違い、乗り過ごしまでやらかしてしまったわけで、もともと先を急ぐというのはその乗り過ごしで旅全体をあきらめないための処置でもあるのだ。が、極力カネをかけないというのも条件に入っているのでどうしても一日当たりの移動距離も稼ぎたくなってしまう。
 さて、自分のことはどうでもいゝのだが、今回の旅で気がついたことがいくつかある。それは国鉄の改札に女駅員が多かったこと。改札室に女しかいなかった駅もあった。これはちょっと昔では考えられなかったことだ。悪いことではないのだが、接客には女ということでこういう配置なんだろうけど20年後30年後彼女たちがまだ改札をやっているのかどうかを考えると採用の仕方に間違いはなかろうかとヘンに心配してしまう。
 あ、あとネカフェがあることがゝなり便利になったという点だ。こういう貧乏旅行の場合、どうせ運賃は固定費になるので(しかも青春18きっぷ縛りということになれば動かしようがない)アレだが、それより安くしようとすればあとは宿泊費と食費ということになる。それこそ食費はやろうと思えばいくらでも安くあげることができるのだが、宿泊費がなんとも削りにくかったのだ。過去には駅舎でゴロ寝ができたらしいのだが、自分が学生のころにはちょうどその端境期にあたっており、終電の後待合室からロックアウトされた経験がある。体力のある学生なら外で夜を通して待つということも選択肢に入るのだが、かといってこれは大変なのだ。
 実は意外なことなのだが、夜眠れないのはあまり問題とならない。なぜなら寝るのは翌日の列車内で構わないからだ。そうなると何が大変なのかというと、それは夜は夏でも結構冷えるということゝ、始発までの待ち時間がゝなり退屈で時間つぶしに困るということなのだ。
 そういうわけで、今では寝るのが前提のフラットがあるし、仮に眠れなくてもネットや漫画で時間つぶしのできるネカフェが始発までの6時間をつぶせるナイトパックで1000円ぐらいから利用できるというのはかなり大きい。少なくとも夜風を防ぎ快適な室温を保持して退屈しのぎができるという条件がビジネスホテルの何分の一かの値段で利用でき、寝ることもできるというのは昔ではなかったことだ。欠点としてそこそこ大きい町じゃないとネカフェ自体が存在しないということになるのだが、青春18きっぷだけを利用する貧乏学生でも、たいてい始発駅をハブとすることになるので、ネカフェがたまたまあったりするのだ。
 さて、経県値稼ぎということであれば、あと一県を残すのみとなったが、佐賀宮崎はともかく、鳥取・長崎・鹿児島と、そこを目的地としなければなかなか訪問しづらい県はクリアしたので気が楽になった。まぁ目的があって下調べでもしてそこに旅行するってのが確かにセオリーなんだが、今の自分のようにとりあえず行ってみて土地勘を得て再訪を期するってのもスタイルとしては(もったいないが)アリなのかもしれないと思ってみたり。