しかし投票する先が無いねぇ。

 自民盗や維新の怪が政権をとったら弱いものイジメをしますよとぬけぬけと言っているのでなんとも呆れるばかりなのだが、もっと呆れるのはそういう自民盗や維新の怪に投票する有権者がいること。政官財界あたりが、弱いものイジメをして私腹を肥やそうと自民盗や維新の怪に投票するのは理屈としてはわかるんだが、もっとわからないのは利権に与れないのにそれでも自民盗や維新の怪に投票する人間がいること。
 安倍の発言で円安に振れて大喜びしている連中がいるらしいのだが、アレは野田が唐突に解散をやらかしたことゝ、安倍のようなキチガイが政権をとるかもしれないという恐怖感で日本売りが起きただけで、発言そのものではなかったりする。政権交代後、仮に円安に振れたとしても今では中国製品もクォリティがそこそこ上がってきたし価格競争では日本製品には勝ち目は無く、仮に円の価値が対ドルで半分になったところで人件費がつりあうわけでもないので、日本企業が日本で工場を立てゝ、日本人を雇うとは限らない。中国→ベトナムと来て、今や日本企業はビルマバングラデシュ、果てはアフリカに安い人件費を求めて工場をおったてるらしいので、国内に雇用が戻ってくる可能性は低い。そして円安で高くなった外国製品、原料など、経済が停滞する要素が大きい。大体製品なんて原料の何倍かってんで値段が決まるので(原価何割という考え方をする)、原料が高くなったら製品の値段はリニアに上がるだろう。そのへん自民盗や財界に雇用を期待している有権者もアホだが、それ以上に財界がアホであるという構造は救えない。
 面白いもので、金融立国スイスが、やたら通貨を安くしている欧米各国とは対照的で、通貨価値を下げようとしない傾向が窺える。あそこはカネが逃げちゃったら商売ができなくなっちゃうので、むしろ他国通貨の避難先としてカネが流入してくるのが有難いらしい。貨幣流通量を増やせば、その国の貨幣価値は下がり、とうぜんその国の貧乏人は苦しみ、国外に流出した貨幣の分だけその国の価値は下がるんだが、スイスのような国は他国通貨が流入した分だけスイスの価値があがるという寸法になる。大体WWⅠのあと、劇的なインフレがヨーロッパを襲ったのだが、財産をスイスに逃避していたカネ持ちは無事だったわけだろ。おそらく安倍を初めとする特権階級のリフレ派は資金逃避を済ませているだろうから(そもそも岸信介が隠し資金をもとに政治工作を行ってたろ。日本円の価値は対ドルで終戦時に数百分の一に落ちたわけで、資金の大半を金時金でもっていた岸はホクホク)、日本がインフレになったところで懐は痛まないって寸法だ。間違いなく安倍を初めとする特権階級は産業の復興のために円安にするんじゃなくて、インフレを起こす事によって格差を今より更に拡大し、自民盗を中心とする特権階級の権力構造を強化するのが目的だ。自民盗は劇薬だから30議席未満に抑えることが望ましい。
 しかし、比較論で言うと自民盗や維新の怪より民主盗のほうがマシって状況が萎える。しかもその民主盗はもれなく嘘つきであるという条件がついてくるのだ。昨日のんHKラジオで民主盗が実績を自慢してたが、それ全部小沢の成果だから…ってツッコんでた。空き菅も野田も他人の成果を横取り、で国民には苦難ばかり押し付ける。こんなのもとてもじゃないが政権につかせることは出来ない。はぁ、もう新党大地だとか亀井新党だとか共産党だとかしかないのか。