LUPIN the Third 〜峰不二子という女〜 第6話

 イゾルデの声アテ、@小林ゆうかと思ってたんだけど。
 梶裕貴やるな。女性声優が少年声をやるのは珍しくもないんだけど、男性声優が少女の声をやるのはなかなか見かけない。イゾルデがオスカーであるという種明かしまでちょっとハスキーな声だなぐらいにしか違和感がなかったしな。
 さて、なんか大時代的だなと思ったんだが、なぜか退屈しなかった。わりと最初のほうからのめり込んでいたので、なんか違うなと思っていたんだよ。ちょっと間違えれば気色悪いで終わってしまうんだが、と、エンドロールを見るとやっぱり岡田麿里脚本。演出や声優の演技もよかったんだろうな。
 オスカーの詳細ってとこなんだけど、銭形関連で取り乱すところはなんか自分的にはフックにならないが、話としてはメッセージ性というよりは、かけあいの妙を楽しんだほうがよいみたい。峰不二子ゲーテを引用しているってことなんだが、そもそも男による女論*1を女が持ち上げるって胡散臭いわけで、でもその女論をいろいろなキャラに重ねたり、はぐらかせたりするところが面白いんだよな。
 不二子の過去の描写があって、仕掛けとしてはわかるんだけど、どちらかというとED画像のほうに強く語るものがあるように感じる。EDでは総じて不二子は女というより少女のような状態で、劇中の彼女と違って媚びるって表情が見当たらない。そういう純真そうな彼女がどうして泥棒稼業に…ってところが、今回あたりの過去描写なんだろう。でもなんというか、自分的にはルパンや不二子そのものゝ描写より、彼らは狂言回しに徹してもらってゲストキャラのドラマ性からなにかを語ってくれるほうが面白いと感じてしまっている。ま、後からビックリするような仕掛けが飛び出してくるかもしれないので、今判断を下すのは早計ではあるんだけど。

*1:大抵女を堕すものが多かったりする