モーレツ宇宙海賊 第10話

 劈頭チアキたんの登場で驚かされるやら盛り上がるやら。
 あ〜、てっきり弁天丸にグリューエルが乗っていることを周知の上での攻撃なんかと思ってた。チアキが茉莉香のダミーだというのはわかってたのに、そういやグリューエルも捜索活動に行ってないって設定だったワナ。
 今回は茉莉香の決断に燃えるわけなんだが、相手が撃たなくてもこっちは攻撃ってのが成長の証なんかな。グリューエルの説得もそれなりに重要度は高いんだが、なんともねぇ。勝てる勝てないというより、敵に突っ込むのはこの作品自体の意志を示すものだし、なんかノリノリ。
 グリューエルの弱気な発言も、物語を際立たせるための技法のように思える。普通、主人公が葛藤する場面を役割分担して問いかけ→解答という形にしてるんだろう。大体茉莉香は単独ではなく、常に誰かと一緒に居るって形をとっているってのもそういうことなんだろうかね。母しかりマミしかり、チアキしかりと。まぁ確かに一人が黙々と決断していく様子は絵にならないといえばそうかも。
 しかし、あれほどディテールにこだわる笹本祐一が荒れた宇宙を航海するって場面を用意するとはなんか複雑な心境だ。デブリ一つで大騒ぎするような小説を書いてなかったっけか?。エリアルはダれてしまったので途中から読むのをやめてしまったのだが、むしろ妖精作戦あたりに先祖がえりしているような気がしないでもない。いや、ディテールのプライオリティを下げるのが悪いといゝたいわけではないんですけどね。